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広い食堂、ノーマンとレイから離れたライはクローネの元へ駆け寄る。
彼女に真っ先に気付いたエウゲンは
きゃっきゃと笑いながら長い前髪を揺らしライに声をかけた。
｢見て見て、ライ！すっごい高い！｣
その声で周りの子供達やエウゲンを抱き上げていたクローネは彼女へ気付き目線を向ける。
子供達やクローネからの視線を集めながらライはエウゲンを見上げて笑う。
｢ほんとだ〜！高いね!!私じゃ全然届かないよ〜｣
｢いーなー！ライ、私もアレやって！｣
周りに集って羨ましそうに見上げていたマーニャがエウゲンを指さしライを見上げる。
えー、っとそれに苦笑しつつできるかな、とマーニャの脇に手を通し
ライはめいっぱいの力で抱き上げる。
｢んん〜!!｣ ｢わぁっ！高い高い！｣
何時もより高くなった目線にきゃっきゃとはしゃぐマーニャだが、
抱えていたライの方はすぐに限界が来てしまい2分も経たないうちに彼女を床へ下ろす。
｢ごめんね〜私、力がなくて…シスターってやっぱり凄いね！｣
｢そんな事ないわよ。私は大人だもの、できて当然よ。｣
にこっと笑い返したクローネはエウゲンをゆっくりと床へ下ろすと彼女の方へ向く。
｢ライもやってあげるわよ？｣
そう言ったクローネにライは目を見開いてえぇ!?と声を上げる。
出来るの？と不安げに尋ねた彼女に勿論よ、と胸を張るとクローネは彼女の脇に手を通す。
そして、軽々とライを抱き上げた。
｢うわぁっ！高い高いなんて久し振りー！
ノーマン、レイ!!見て見てー！｣
フワッと体が浮あがる感覚に少しの違和感と懐かしさを感じつつ
お皿洗いをしている2人にブンブンと手を振る。
食堂に響く彼女の大きめな声に2人は振り向くなり目を見張った。
｢アイツ…っ！｣ ｢まさかここまで接触するなんてね…｣
眉を寄せ怒りに震えるレイと眉尻を下げ苦笑いを浮かべ、
それでも何処か心配そうに彼女を見上げるノーマン。
だが、そんな彼らに気にもとめずまるで幼い子供のように楽しそうにはしゃぐライ。
と、浮いていた体が急に沈んでいき床についた足。
｢どうしたの、シスター？｣
｢いいえ、何も無いわ。
そうだ！ライ、あの2人の事教えてくれないかしら？｣
そう言って笑ったクローネ…だがその笑みは
先程浮かべていた笑みとは違い何処か怖く感じられた。
瞬時にそれを察知したライはバレない程度で身構え、そしてにっこりと柔らかく笑った。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (10月13日 10時) (
レス) @page26 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あみぅ(プロフ) - とても面白かったです！ (2022年2月15日 20時) (レス) id: a362ff7dca (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 約ネバ二期楽しみだねー！菫の更新も楽しみにしてるよー！更新頑張ってね！(*^^*) (2019年12月25日 10時) (レス) id: b6663c3d84 (このIDを非表示/違反報告)
菫の花(プロフ) - 1121さん» えっ、あっ…ありがとうございます！！！一番好きだなんてお言葉、私には勿体ない限りで…とても嬉しい限りです！最近全く更新が出来ていないにも関わらず暖かなコメント痛み入ります…これからもゆっくりと更新していこうと思っているのでどうかよろしくお願いします！ (2019年9月9日 14時) (レス) id: b66ba73815 (このIDを非表示/違反報告)
1121 - このお話が１番好きです。これからもがんばってください。続きを楽しみです。応援しています。 (2019年9月9日 6時) (レス) id: c7ea2c1da4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫の花 x他1人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月20日 6時
