【花のち晴れ】ねぇ、恋って…

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あ、いたいた






彼女…江戸川音さんは走って行った筈なのに結構近くに居た






少し驚かせてあげよーっと悪戯心が働く






ゆっくりと近付き彼女の両目を後ろから隠す








すると彼女は少し暴れ叫びそうになり慌てて先に声を上げた






『だーれだ！』






私の声を聞いてパニックは治ったのか落ち着いて口を開いた






音｢神崎…さん？｣







この子記憶力って言うの？良いんだ








その時の単純な感想だった








江戸川音さんから手を離し





『あたりです！！』







そう言えば結局は結構な大声を上げ後ろへ1、2歩下がる







それと同じ様に私は1、2歩詰め寄る








『少しお話いいですか？』








江戸川音さんは顔を蒼白にさせ挙動不審になる





多分断られそうなのでもう無理矢理連れていきます







彼女の腕を掴み近くのカフェに連れ込んだ







『ちょっと無理矢理になりましたけど大丈夫ですよね？』







少し圧をかけてみる






音｢は、はい…｣






少し俯き気味でそう答えた







あ、何か罪悪感が凄い







『ごめんなさい。無理やり連れ出してしまって。』







音｢え、あ、いえ……｣








『そんなに固くならないで下さい。敬語を除けて頂いて構いませんよ。私も除けますので！』






音｢分かりまし…分かった。｣







『よろしい！』






少し気分が上がる









こういうのって友達みたいで憧れてた








愛莉は友達じゃなくて仲間だもんね






音｢それで、話の内容は？｣







あ、本題を忘れていた…









『あの、エド・クォリティについて何だけど…』







その話題を出した途端音の顔は引き攣った





だが私はお構い無しに続ける







『今は潰れてしまい無いはずだよね？てことは音は隠れ庶民？』





音｢…ｯうん。｣






嘘をついても無駄だそう思ったの彼女はすんなりと答えた






『安心して、晴達に言う気は無いから。それより…どうして転校しようと思わないの？







バレたら何時追い出されてもおかしくない。それにさっき顔見られてたしもっと危うくなった。







それなのに音がここに居る意味って一体何なの？』









そう言ってあげると強ばった顔が一気に緩んでいく









だが私が聞いた問にまた表情を曇らせた







すっごい表に出る性格なのがわかる









この子面白いなぁ…

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