学生時代、好きだった男に振られた私はバビルス教師となって見返した…すると今度はモテ期が到来？ (ページ3)

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今日も今日とて、いい女を演じる２ページ3

｢A先生、今日は珍しく出勤時間が遅くなりましたね？｣
｢ライム先生…あー…少し色々ありまして？｣

いつもは時間配分出来るのに、今日は入学式だから教師は早めに出勤する事が義務付けられている。その事をすっかり忘れていた私は恥ずかしげに頬を赤くさせて長い尻尾を揺らす、すると当てられるようにライム先生は両手で顔を押さえて身悶えたのだ。

｢普段余裕のあるAさんが…恥じらいながら言うのは駄目ですよ！本当に刺激が強過ぎますわっ！｣
｢えぇー…そう、ですかね…？｣
｢ギャップがっ！可愛過ぎるんですよ！A先生の！姉弟子であるAさんの笑顔とか！もはや美の暴力ですからね！？もっと自覚を持って頂かないと！！｣
｢わ、わぁ…ら…ライムちゃん、落ち着いてちょうだい…ね？｣

前のめりで私を見つめるライム先生、元いライムちゃんに圧倒され目を丸くさせる。Aさんの事を尊敬しています、大好きです！と言う感情が全身で伝わって来て何とも照れくさい…いや、勿論嫌われるよりも慕われる方が嬉しいけれども。

｢A先生、おはようございます｣
｢ダンタリオン先生、おはようございます…遅くなりまして申し訳御座いません｣
｢いえいえ、入学式の初日に何もなくて良かった…貴女に何かあれば、皆が心配で気が気じゃないですし仕事も手に付きませんからね？｣

教師統括の彼に心配されてしまうとは私もまだまだだと思い知らされる、これでも私は悪魔位階(８)なんだけれども…

｢気高くとも庇護欲が駆り立てられる雰囲気をしていますからねぇ…無理もありませんよ｣
｢喜んで良いのか悪いのか……私今、口に出していましたか？｣
｢それはもう…まぁ、そういうところが愛らしいんですけどね？｣

どこか意地悪げな笑みを零したダンタリオン先生を見上げて肩を竦める、元生徒である私へ悪戯するのが相当楽しい見たいだ…因みに私が消し去りたい黒歴史(クソダサ芋女)を知っている元担任でもある。一応スージー先生とダンタリオン先生へ口止めしているが、いつバレても可笑しくは無い為、やはり内心はヒヤヒヤしていたり…

｢A先生…大丈夫ですよ？約束はちゃんと守っていますから｣

顔に出ていたのか、ダンタリオン先生はこちらを見てしー…とジェスチャーするように人差し指が優しく唇に触れてうっそりとする。大人の色気に目眩がしそうだ…多分オペラちゃんの指導がなければ、直ぐにでも顔に出ていただろうがおくびにも出さない。