学生時代、好きだった男に振られた私はバビルス教師となって見返した…すると今度はモテ期が到来？ (ページ2)

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今日も今日とて、いい女を演じる。ページ2

｢…オペラちゃん、今日の私は可愛い？｣
｢えぇ、可愛いですよ｣
｢綺麗？美人？誰よりも可愛い？｣
｢綺麗ですし美人ですし誰よりも可愛いですよ｣
｢んー！適当っ！｣
｢貴女、本当に面倒くさい女ですね｣

じゃあどう言えと？と眉を顰めたオペラちゃんの苛立ちを隠そうともしない視線に思わず口を噤む、だってね？でもね？とあからさまにしょんぼりする私へ頭を軽くぽんぽんと撫でて来る。

｢Aさんはいつも自分が一番可愛いと自画自賛しているでしょう？｣
｢あれは自己暗示…的な？｣

だって本質は中々変わらないもの、今でも思い出すのはあの男の尊厳を否定されたような傷付ける言葉ばかり…私自身は可愛いと思っていても周りはそうじゃないかも知れない。そう考えると中々落ち着けず終始ソワソワしてしまうのだ、今日だって朝早くからわざわざオペラちゃんに会いに来たのが何よりの証拠であった。

｢執拗い女でごめん…｣
｢Aさんが執拗いのは昔からの馴染みなのでもう既に諦めていますし別に気にも止めていません｣
｢……｣
｢ですが、貴女はとても可愛らしいです。何よりこの私が隅々まで磨き上げたのですから胸を張って頂かなければ困ります｣
｢〜〜…オペラちゃんっ！！好きっ！！大好きっ！！｣
｢知ってます、それでそろそろ学校へ向かわなくても良いんですか｣

もうそんな時間！？急がないと間に合わないじゃないの！今日は入学式だし、早めに出勤しないといけないのに！？後輩であるカルエゴくんに入学早々で叱られるのは非常に不味い…

｢ごめん！オペラちゃん！行って来るわね！｣
｢───…あぁ、そう言えば言い忘れておりましたが、本日理事長であるサリバン様の御令孫様が入学されますので……って、行っちゃいましたね｣

全く、慌ただしい方ですね…さてと、そろそろ入間様を起こしに参りましょうか。そう飛び去る私を見上げながらオペラちゃんは小さく笑みを浮かべたのだ。

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洗練された言動…美しい所作は勿論の事、麗しきマドンナは今日も高嶺の花と呼ばれ生徒からは慕われ畏怖の念すら抱かせる、美しい彼女はAと言い…悪魔階位(８)の上位悪魔であった。絵に描いたようないい女である彼女は今日も今日とて、私は誰よりも可愛いと言い聞かせて学校の門をくぐって行く。

｢おはようございます｣

さぁ、今日も頑張って行きましょうか…そんな気持ちをひた隠しにし一人意気込みながらも余裕のある笑みを零したのだ。