不手際で髪を燃やされてしまった。 ページ2
私はクロケル家の次女として生を受け、非常に優秀で美しい姉と一族総出で毎度比較され続けて来た。負けず嫌いだった為その分努力はしたし、周りからも認めて貰えるように頑張った。それでも何をしても勝てない…姉も私を見る目はいつも冷ややかで表情筋が死んでおり、出来の悪い妹を持ち内心酷く嫌っているのだろうなと余計に拗らせた原因であった。
その反抗心からクロケル家全員を毛嫌いし家出したのがつい最近の事…バビルスの事務員として働き始めて先生達の雑務や清掃員の掃除、売店の準備等を手伝ったりと目まぐるしく毎日が過ぎて行った。
私は教師じゃないから生徒さん達から「Aちゃん」と呼ばれている、見た目が大人に見えないからだろうか…クロケル家は小柄な
艶のある長髪を揺らして中庭を歩く、姉よりも長い髪は自慢出来る長所であり手入れは怠らないように気を付けていた。姉よりは劣るものの、容姿端麗だと言われた私は一族の繁栄の為に結婚を薦められたりもしたが好きな相手は自分で決めると逃げ続けて今に至る。
今日はスージー先生に備品の整理、植物の水やりを手伝って欲しいと頼まれている為そこへ向かう。気性が荒い植物と私は何故か相性が良いらしい、氷魔術を最も得意としているが水魔術も得意だからか栄養たっぷりの天然水は魔植物の健康や美容のサポートに大活躍する見たいで…食虫植物は危ないのでそこばかりはスージー先生が直接上げているらしい。何を上げているかは知らないけれど…やはり魔昆虫とかだろうか。
今日も変わらない一日が送れると思っていたし、きっとそうなるだろうと疑いもしなかった。中庭を抜けて植物園へ向かう時に、悪ふざけで生徒達が廊下の窓を割ったようで偶然にも真下に私がおり…割れた破片がパラパラと地面に落ちて来る、音のする方をふと見上げて氷魔術で防衛しないと…しかし間に合わない。何とか最小限に被害が出ないようにしなければ。そう無詠唱で唱えようとしてーー…
「イフリート！」
Aさんを護れ。その声に反応して振り返れば私の身体を覆う炎に包まれる、氷と炎は相性が最悪であり嫌な予感は薄々感じていた。あっ…これは絶対に不味い、冗談抜きで身体が溶ける。そして火の粉がこちらに飛んで来て…毛先から髪が燃えたのだ。
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ゆいゆい - 最近イフリート先生にハマったのですが、めちゃくちゃ好みでした！！！更新楽しみにしています！！！頑張ってください！！応援してます！！ (8月29日 5時) (
レス) @page11 id: 40519882e3 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の更新を楽しみにしてます！ (2023年4月19日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます (2023年4月13日 6時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - めちゃめちゃに好きです！続き楽しみにしてます！ (2023年4月2日 23時) (レス) id: 98936ec3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の 話しを楽しみにしてます！ (2023年3月18日 20時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年3月10日 19時
