バブみのあるお姉様に転生したなら推しを甘やかしたい２

たった一日で推しが『忠犬』見たいになった４ ページ10

「どこかA先生も一緒何じゃないかと…好意を寄せられても、気持ちに応える事は出来ませんし…職場が気まずくなるのは避けたくて、あぁ言う態度をワザと取ったりしたんです…嫌われる方がマシだと思って…」
「イフリート先生って、案外不器用な方何ですね？後、意外とナルシスト？」
「あぁ〜！いや、確かに！僕、本当にどうかしてましたけどっ！ですが、どうしても貴女には分かって貰いたくて…」
「ふふっ…はい」
「……A先生が初めてだったんです。普通に接して話し掛けて下さったのは、大体僕に近付く悪魔(ひと)は下心がある者ばかりでしたから」

それは多分、推しだから恋愛感情で見られないだけの話しかも知れないね…推しの顔が良い。今日も可愛い、目の保養だとかは思うけれど、それ以上の感情は浮かぶのが恐れ多いし…後、単純な話し。私の周りが乙女ゲームかよって言うくらい様々なタイプのイケメンが多過ぎて、まぁ見慣れちゃうんだよね…贅沢な悩みだが、根本的なところはそこだと思う。

「……それが僕にとって嬉しくて」
「気持ちは理解出来ますよ、私も周りから女の幸せは結婚だと言われて勝手に親戚達が婿養子の立候補者を募らせた事もありましたから…」

私はこの十数年の間に、公爵令嬢から女公爵という爵位を譲り受けた。両親は娘の私が好きな人生を歩んでも構わないと言う気持ちは変わらないものの、親戚は何がなんでも結婚を薦めて来る。婿養子であり家柄も釣り合う面の良い男。嫡男ではなく、次男と言うのがまたカルエゴくんは打って付けらしい。いや、本当に家の者がご迷惑をお掛け致します…はい。

「お互い大変ですね」
「はい…本当に」

悪魔は年齢を余り気にしない、悪魔は自分に正直だ。我慢を強いるような真似は出来ない為教師と生徒さんとの恋愛も案外許されてはいる。カルエゴ先生の言葉を借りるなら、節度のある行動を心掛けろ。と言うわけだ。欲しいモノは奪われる前に手に入れろ、例え奪われたのなら略奪してでも奪い返せ。見たいな感じらしい。

「イフリート先生自身を好きになる女性はきっと現れますよ、貴方の家柄や顔ではなく…心を見て下さる女性がね？」
「……A先生は、僕の事を見てどう思いますか」
「どうとは？」
「感情的な話しになるんですけど、やっぱり扱い辛いなとか思っていたり…」
「そうですね、強いて言うなら…可愛らしい方、です」
「かわいい、ですか？」
「えぇ、自慢出来る私の可愛い新米教師ですからね？」

推しから同担拒否のガチ恋勢だと告白された。→←たった一日で推しが『忠犬』見たいになった３

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