バブみのあるお姉様に転生したなら推しを甘やかしたい２

【※百合】男装の麗人で推しを助けたら惚れられた２ ページ18

「助けるのが遅くなりました、お怪我はありませんか…お嬢さん」
「ﾋｪｯ」

振り返れば爆発するような勢いで顔を赤らめた女子生徒さんに目を丸くさせる。近くで様子を見ていたカルエゴくんとシチロウくんがまた悪魔(人)誑ししたのか…と言う視線を向けて来る。同性愛は自由だとされている魔界であるが、流石に卒業するまでは生徒に手を出すなよ？と言うのはバビルスでの暗黙のルール…いや、そもそも私は例え生徒が可愛くても手は出しませんが？

「ぁ、あのっ！た、助けて頂いて！あ、ありがとうございました！」
「いえいえ、お嬢さんにお怪我がなくて良かったです」
「はわっ…お、お名前を！教えて頂けませんか！」
「名前？私はAと申します、以後お見知りおきを…お嬢さんのお名前は？」
「も、モラクス・モモノキと言います！初めまして！」

あぁ、やっぱりそう何だ…今はまだ髪がセミロングくらいで前髪を作っていたから、新米教師のモモノキ先生の雰囲気とどこか似ていたんだよね？案の定モモノキ先生だったから驚き半分、嬉しさ半分で一人興奮しているがおくびにも出さない。

「ふふっ…首席のモラクスさんにお会い出来るとは光栄ですね？」
「ﾋｭｯ」

はくはく…と口を開けて閉じてと繰り返す彼女は先程よりも熟れたトマト見たいに赤くなる。この子とっても可愛いな…色んな意味で弄りがいがあるぞ？

「あの…失礼ですが、先生ですか？」
「あぁ…この格好では先生に見えませんよね」

オリアス先生くらいだものね、スーツを着ているような悪魔って…まぁ生徒と違って教師服は指定と言うのは余りないから許されてはいるものの、大抵の教師はダリくんを見習ってキッチリ着る者が多いからだ。

「一応、司書教論をさせて頂いております」
「……司書教論。図書館へ行けばA先生にお会い出来ますか！？」
「えぇ…それは勿論。他には職員室にもいますから気軽に話し掛けて貰っても構いませんし。何なら分からないところは、お教えしますが？……まぁ、首席のモラクスさんに教える事は何もないかも知れませんが」
「行きますっ！よ、予習や復習も大事ですし！折角A先生が教えて下さるのに行かないと勿体無いので！！」

凄い意気込みだ、勉強熱心な生徒さんはとても好きだ。頑張れと応援したくなるものね。ところで先程から距離が近いのは気の所為じゃない…まさか私、初恋泥棒をしてしまった？恋しちゃったんだ、多分…の感じか？何かカルエゴくんに申し訳ないな。

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