第四十四節 ページ6
後ろに立つその人物を確認しようと後ろを振り向こうとするが、私に声をかけてきた人物が私の正面に回り込む方が早かった。
今私の真正面に居る人物…”藤丸立香”は人懐こい笑みを浮かべながら片手を私に差し出す。
「私がこのカルデアのマスター、藤丸立香です！今日一日よろしく！」
赤銅色のサイドテールを揺らしながらその琥珀色の瞳を緩めて笑う彼女は正真正銘カルデアのマスター(デフォルトネームはぐだ子)である。
「ふん、せいぜい励めよ。」
そう言い切って少しだけこのマスターの手に触れておく。直ぐに離してしまったが。
そんな私にこのマスターは「王様とは違うタイプの王様だ…！」なんてことを言っていた。まぁ中身が違うから、なんでそんなこと言えない私は真顔にならざるを得ない。
「じゃあ今回一緒にレイシフトする私のカルデアのサーヴァントを紹介しておくね！」
そのマスターはそう言ったあと、後ろに控えていたサーヴァントを全員呼んで来た。
私の前に並ぶ見覚えのあるサーヴァント達。
その中にはキャスター·ギルガメッシュ…賢王の姿もそこにあった。
「今回、前衛では剣王様と賢王と邪ンヌ。後衛は風魔小太郎とクーフーリン、ロビン！皆も、剣王様と仲良くしてね。」
そう彼女が言えば、ばらばらと承諾する声が上がる。賢王はふいとそっぽを向いて鼻を鳴らし、邪ンヌは不満げな声を洩らしながらも仕方なく返事をしている。風魔小太郎は「はい！」と誠実に返事をして、ロビンは「はいはいすればいいんだろ？」と溜息混じりに頷いた。
案外他のマスターのところのサーヴァントも私のマスターのサーヴァントと大した変わりはないようだ。そりゃあ同じ座から分かれた自分だもんな、それもそうか。違ったら逆に怖いわ。ホラーだわ！！
「じゃあ行くよー！」
マスターの声に反応して、ぞろぞろと歩き始める。目的地まで少し歩くらしい。まぁその方が遠足みたいで私は好き！うん、心が弾むよね！
何かレイシフト先って大体徒歩で移動してるから体力がつく。…サーヴァントなんだから元から体力があるなんて言ったら負けだ。良いだろ良い運動になるし！！！
そんなことを考えながら私は軽い足取りで歩いていた。
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暁月琥珀 - 続きがみたいです、、、！！！ (10月25日 12時) (
レス) @page16 id: 07fe1f8faa (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - とても大好きです!!!!!もう更新はしゃはらへんのですか？ (2023年4月17日 1時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
蓮城瑠夏(プロフ) - 一気読みさせていただきました！！にょたギルサイコー！！更新お待ちしております！！！！！！！ (2023年2月19日 10時) (レス) @page16 id: 5600ed0ad1 (このIDを非表示/違反報告)
弱小なイカ(プロフ) - コメント失礼します。素敵な作品ですね！キャラの口調も丁寧に再現されていてとても読みやすいです。今後の展開がますます気になります！更新楽しみにしておりますね！作者様も無理のないペースで頑張って下さい！ (2022年4月28日 7時) (レス) id: b0ea0b2876 (このIDを非表示/違反報告)
アウル(プロフ) - すき…更新頑張ってください。 (2021年6月11日 11時) (レス) id: 33561a1a70 (このIDを非表示/違反報告)
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