【FGO】Another World

第五十一節 ページ13

変な英雄王騒ぎがあった数日後、私は何故かマスターとダウィンチちゃん、それにロマニに又も呼び出しをくらっていた。あれ、私何かしたっけ……？

そうはてなマークを頭に浮かべながら内心滅茶苦茶緊張しながらマスターに向かい合う。あ、もしかして先日の英雄王騒動のこと？あれでしたら賢王がこっぴどく叱っていたので赦してやってください。お願いします。


内心そんなことを思いつつじ、と未だに口を開かない彼等を見つめる。さて、これから本当に何の話をされるのだろう。





「……ねぇ、セイバーギル」

「……何だ、雑種。用が有るのなら疾く話せ」

何分かしてから、マスターは重々しく口を開く。その様子にやはり何かヤバイことが、あ、もしかしてあのトリプルギルのことか？監督が行き渡ってないとか、そんな感じか？何て嫌な予想を考えてしまう。取り敢えずこう考えていても意味はないだろう。だからじっとマスターの次の言葉を待つことにした。そうじっと待つこと数秒。遂にまたマスターが喋り始めた。



「ねぇ、最近セイバーギルは他のフレンドのところばっかり行ってもらってるじゃん。でもよくよく考えたらあんまり俺達とレイシフトしてなくない？って思って。……なので！！今日のレイシフトにセイバーギルを連れていこうと思います！！」

凄く楽しげにそうマスターが宣言しては、周りの二人もにこにこと笑いながら頷いた。あ、良かった。何か叱られるかと思ったけど全然別の話だった。先程の悪い予想が当たらなくて良かった。そう考えては小さく安堵の溜め息を零す。



「どう？急な話なんだけど…大丈夫？」

「嗚呼、問題は特に無い。良かろう、我も行ってやるとするか」

「やった！久々にセイバーギルとレイシフト出来るぞー！」

「あぁ、立香君最近彼女とレイシフト出来てなかったもんね」


マスターの問い問題はないと承諾すれば、彼は嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。うっ、その笑顔が眩しいです……。そんな彼の様子にロマニもダウィンチちゃんもにっこり笑顔だ。


「あ、レイシフトメンバーは既に決まってるから先に御伝えしとくね！」

じゃあ決まったところで、とマスターはその満面の笑みのまま資料をレイシフトメンバーについて話してくれる。あー……レイシフトメンバー…面倒な人と一緒じゃないと良いなあ…特に英雄王とか英雄王とか。



「じゃあ発表します！メンバーはネロ、ロビン、子ギル、天草、エルキドゥ、です！」




…っしゃあ平和だ！！

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