第23話 バカ過ぎて、愛しすぎる ページ23
おとなしく僕の胸に抱かれるA。
このまま僕のものになってしまえばいいのに…
離したくない気持ちでいっぱいになるけど、これ以上このぬくもり抱いていたら、キスして…
ほんとに僕のものにしたくなってしまう。
『踏み外すな』
うん、わかってる。
キュヒョンの言葉を心で繰り返しながら、ゆっくりとAから離れた。
CM「手当てします。包帯っ！！！」
「･･･大袈裟っ！バンドエイドでいいと思う」
CM「どこにありますか？」
「いいよ、自分で取ってくるから」
Aは立ち上がって、リビングに置いてある木製のチェストからバンドエイドの箱を取り出して、またソファに腰をかける。
CM「僕がします」
バンドエイドの箱を取り上げた。
「自分で出来るのにー」
CM「出来るわけない！手の平ですよ？おとなしく手を出せっ」
「ぶーっ」
口を尖らせながら、僕に手を差し出す。
手のひらの方にひっくり返すと、滲んだ血と爪の形をした傷。
CM「ほんと、こんなバカな子知りません」
バカ過ぎて、愛しすぎる。
「ありがとう」
バンドエイドを貼った手を見ながら、
CM「で、ヒョンに連絡しないんですか？」
ずっと一緒にいたいけど、このままだとキュヒョンの言葉も忘れて「好き」だと言ってしまいそうで怖くなっていく。
だからヒョンがAの彼氏だってことを自分自身にあえて言い聞かせるために…現実に戻るために…「ヒョン」と口にした。
Aの表情が一気に曇る。
あんなにもヒョンから愛されて大事にされてるのに、
Aはわかってない？
CM「もう、いいって言うのは、ヒョンの本心じゃないです。わかりますよね？」
「････････」
暗く沈んでゆらゆら揺れる瞳は、不安と自信のなさがありありと出ている。
いつもどこか自分を卑下するのは、そういうことなんですね…
CM「前も言いましたけど、もっと自分に自信を持って下さい。Aは、十分かわいいです」
「････････」
嘘を言わないでって顔。
過去の辛い恋が、そんなふうにAをしてしまったのか。
クリスマスにヒョンとケンカした日、
『辛いし悲しいし悔しいし…今だってこんなにわたしを苦しめてる。何年も前のことなのに、忘れたと思っても…また思い出して…』
そう言って、顔を歪め必死に何かに耐えていた。
そんな恋をしたから、ジェジュンヒョンと付き合っても不安定な心のままで、ヒョンの言葉だって素直に聞けなくて、本心も見えないほどなんですね。
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らら - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2015年3月25日 17時) (
レス) id: 7244f5d303 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - 彩華さん» チャンミンに傾いちゃってくださいｗJJのお話、頑張って更新しますね＾＾ (2013年6月10日 2時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - まちぶー?さん» レスがかなり遅くなってすいません＞＜ジュンちゃんはわたしの中ではあんな感じなんですｗシアペンのツボだったんですね！チャンミン、このお話だと・・・無理かもです＞＜ (2013年6月10日 2時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
まちぶー?(プロフ) - あとギュがすごいいい味だしてますね！やっぱギュLINEは最強だ。笑 (2013年3月27日 22時) (レス) id: 8dfd7854f3 (このIDを非表示/違反報告)
まちぶー?(プロフ) - 相変わらずゆめらサンのジュンスが可愛すぎっ！好きです〜シアペンのツボを分かってらっしゃる！笑 チャンミンには幸せになってほしいですね。。 (2013年3月27日 22時) (レス) id: 8dfd7854f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/lovemax-yumera/
作成日時：2013年2月10日 3時
