第22話 僕の胸の中で ページ22
そんな顔しないで。
思わず僕はその頬を包み込んであげたくなって手を伸ばそうとした時、目に映ってものに驚いた。
握り締めてる手から流れている赤い…それは血じゃないか？！
CM「A！何してるんですかっ！！！」
僕は大きな声を上げた。
すぐにAが座るソファの前まで移動してしゃがむ。
手を掴むと、幾筋かの血が細く流れ出ていていた。
「えっ･･･なにが･･･？」
意味がわからないって顔して僕の顔をジッと見つめるA。
CM「手を開いて下さい」
ゆっくりと開かれる手の平。
「あ･･･血が･･･」
Aは自分で自分の手の平を見て驚いていた。
僕は唖然とする。
爪が完全に皮膚以上を破っていたから。
こんな血が出るほどに、強く握り締めるなんて･･･
無意識だとしてもなんでこんな･･･
自分で自分を傷つけるなんて･･･
CM「なんでこんなことしますかっ！」
許せなかった。
こんなふうにしさせたジェジュンヒョンも、自分を傷つけてまで堪えるAも。
僕は部屋の隅に畳んであったタオルを持って来て、血を拭いた。
「･･･ごめんなさい･･･クセなの･･･」
CM「クセ？」
「･･･泣きたくなったら、ギューッて手を握れば涙が出ないんだよ」
クセってなんだよ！
Aは泣きそうになったら、そんなふうにして涙を止めてるのか？
泣きたくない理由は何か知らないけど、血が出るほどこんなことして欲しくない。
CM「A、バカですね」
「うん･･･知ってる･･･」
淋しげに笑うA。
ほんとは泣きたいんだろ？
泣けよ！
僕の胸で泣いて･･･
その涙を拭ってあげるから。
勢いよくAを引き寄せ、強い力で抱き締める。
CM「お願いだから、自分を傷つけないで下さい。そんなに泣きたいなら、いくらでも僕の胸を貸します」
抱きしめた力に相反するように優しく言うけど、言葉からは僕の思いが溢れ出して切なさで声が震えてしまう。
僕がAの恋人だったら、こんなバカなクセなんてすぐにやめさせて、泣きたいときは思いっきり涙を流させてあげるのに…
僕じゃダメか？
なんで、なんで…
僕じゃないんだっ！！！
どうにもならないことにどんどん苛立ってくる。
こんなにもこんなにもっ…
好きで愛してるのに…
Aを抱く腕が一層強まって、言えない言葉を心の中で何度も繰り返した。
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らら - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2015年3月25日 17時) (
レス) id: 7244f5d303 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - 彩華さん» チャンミンに傾いちゃってくださいｗJJのお話、頑張って更新しますね＾＾ (2013年6月10日 2時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - まちぶー?さん» レスがかなり遅くなってすいません＞＜ジュンちゃんはわたしの中ではあんな感じなんですｗシアペンのツボだったんですね！チャンミン、このお話だと・・・無理かもです＞＜ (2013年6月10日 2時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
まちぶー?(プロフ) - あとギュがすごいいい味だしてますね！やっぱギュLINEは最強だ。笑 (2013年3月27日 22時) (レス) id: 8dfd7854f3 (このIDを非表示/違反報告)
まちぶー?(プロフ) - 相変わらずゆめらサンのジュンスが可愛すぎっ！好きです〜シアペンのツボを分かってらっしゃる！笑 チャンミンには幸せになってほしいですね。。 (2013年3月27日 22時) (レス) id: 8dfd7854f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/lovemax-yumera/
作成日時：2013年2月10日 3時
