【ベイマックス】僕と彼女の話【ヒロ夢】 (ページ4)

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3. 僕と元同級生の話ページ4

「書き出したの？…全部？」

あの時はビックリしたよ。
Aが持ってきたレポート用紙、やけに分厚いなとは思ったけど、まさか答えを出すために考えられる全てのパターンを一つずつ整理して書き出してくるなんて。

確かにそのやり方もあるね。僕ならやらないよ、途方もない数になる。

「ど、どう…？」

本当は、断ったってよかったんだ。公式も思いつかないなんて先が思いやられる。

でも、一生懸命、手で書いてある計算式を見てたら…、まあ、根性は認めてあげるってことでオマケで合格にしてあげたよ。
レポートの最後の方なんて途中寝ちゃってたんじゃない？文字がかなりよれてたから。

「正解…？て、今言ったよね？うそ、ほんと？」

「ウソがいいならそれでもいいけど…「ありがとう、ヒロ！！」

……。

え、なに？
別に顔なんて赤くないって。鏡なんか見なくていいから。
キッ…、する訳ないよ、Aが勢い余って手を握ってきただけ。それだけだよ。

あー…、それ以上言うなら、この話はもうなし。ちょうどAと会った時のことはこれで全部だ、キリもいいね。
キャンディーも食べ終わったし、僕は大学生だからやることが山積みなんだ。
じゃあね。

end.