【ベイマックス】僕と彼女の話【ヒロ夢】 (ページ2)

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1. 僕と元同級生の話ページ2

Aとの出会いだって？
別に大したことじゃないよ。ある日、僕のいる教室にAがいきなり入ってきたんだ。
驚いたよ、その頃はもう誰も僕の教室に来ないんだから。

あ、ほら、僕はその時13歳で中学にはいたけど、もう高校の範囲を習っていたから先生も教えられないんだ。
さすがに高校に編入する気にはならなくて、通信の教材を使いながら中学の空き教室を使って勉強することになってて…だから、先生も用事がある時くらいしか来ない。

だからAが入ってきたときは驚いたよ。
何しに来たのかと思ったら、『これは貴方が作ったの？』ってマイクロボットの原型になる試作品を持ってきたんだ。

その日、たまたま家で実験していたのをポケットに入れっぱなしにしてて、その内の一つが廊下かどこかに転がってたらしい。

『どうして僕のだってわかったの？』

そう尋ねたら、

『このパーツがこの教室に吸い寄せられるように動いたから。それに、ここの教室には桁違いの天才がいるって噂だったからそうかなって』

だってさ。

やっぱり才能って隠しきれないものだよね。
そんな訳でAと僕が出会ったわけだ。

え？
そこからどうやって仲良くなったかって？

そんなの聞いて何が面白いの？

どうしても知りたいって言うなら…、ちょうど今グミが食べたい気分なんだよねー。あ、普通のじゃなくて、くまちゃんの形してるやつ。そう、それ。

買ってきてくれるんなら話してあげるけど。あ、キャンディー…ね。
しょうがないな、キャンディーなら少しだけだよ。

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ヒロはそう言って棒付キャンディーのパッケージを破いて、口に入れた。

end.