3話 ページ5
「お前ら席つけ! 」
それから10分後。
ドアを開けて先生が入ってくる。
学校の先生か? と言いたくなるような風貌である。
黒髪……なのは黒髪なのだが一部に赤色が混じっている。
キッ,とつり上がった目と耳に開いたピアスが先生ではなく不良感を出している。
実は玲音にも2つ位開いているのだが。
それは言及しないでおこう。
「……とりま自己紹介な? 名前と好きなものとか。性別は……言いたい奴だけ。」
先生の言葉で自己紹介が始まった。
「
「
皆が名前、好きなもの、性別を言っていく。
とうとう玲音の前まで来た。
「綺堂柚希。好きなもの、は……ん、本? 性別はΩ。襲ったら容赦なくぶち殺すのでよろしく。」
ニコッ,と綺麗な顔で柚希は笑った。
柚希が座ると同時に、玲音がガタと立ち上がる。
「久我山玲音。好きなもの……喧嘩? α。」
短い。
自己紹介を終わらすと、玲音はもう用はないと言わんばかりに机に突っ伏する。
その数分後、玲音はバッと起き上がる。
「宮永司でぇす。好きなものは玲音でぇ、βです。」
「てめぇマジで死ね! 」
何を公の場で言っとんじゃ! と続けるが生憎席が離れているので掴みにいけない。
否、これも司の計算の内なのだろうか。
「よろしくねぇ。」
司はそう笑って席に着いた。
「……柚希! 一緒に体育館行こうぜ。」
一通りの自己紹介が終わった後、始業式のため体育館に移動。
玲音は柚希にそう問う。
「……俺そっちの気ないよ? 」
「俺だってねぇわ! ……嫌か? 」
純粋な疑問、とばかりに首をかしげる柚希。
玲音は心外だ! と突っ込む。
「……体育館行くの? 俺も行くー。」
「……あ、俺邪魔みたいだから。」
「行くなよ! 」
そうわちゃわちゃする3人を見て一部の腐女子が騒いでたとか騒いでなかったとか。
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kanade - 更新頑張ってください! (2020年5月12日 22時) (レス) id: a0f0bf9343 (このIDを非表示/違反報告)
黒星 - 更新頑張って下さい!続きが気になります! (2019年6月9日 16時) (レス) id: a851782061 (このIDを非表示/違反報告)
来瀬 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい! (2019年3月15日 17時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜鸞 | 作成日時:2019年2月27日 23時