星今宵.願いを込めて..【短編集】

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side.you


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｢はぁ？！！！なにそれ？！？！｣




涙も引っ込んで、キヨ以上の大声を上げた。






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『…俺、あの子の事、好きとか嘘』


｢…え？どういうこと？｣


『…Aが嫉妬してるのが面白くて…つい…』





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申し訳なさそうな顔して私をみるキヨ。






｢私で遊んでたわけ？｣


『いやいや！てか最初からあの子好きなんて一言も言ってないんだけど！』


｢可愛い可愛い言ってたじゃん！｣


『逆にそれしか言ってなかっただろーが！』




…確かに。


…え？もしかして私の勘違い？早とちりから始まったの？





『お前が勝手に勘違いして嫉妬して、それで事が大きくなったんだよ』





キヨがあの子の事を可愛い可愛いと、言っていた。

それに嫉妬する私に気づいて、どんどんエスカレートしてしまったらしい。


キヨの大声のせいか、あの女の子の耳にも入っていたらしく、その気にさせてしまったらしい。


廊下で話してたのも、さっきの告白も、全部あの子からだったらしい。





｢…これは100、キヨが悪い｣




『悪かったな。ところでよ、




___そろそろハッピーエンド迎えね？』



｢え？｣





そう言うと、こちらに近づき手を握る。






『俺の事好きなんだろ？』

｢……うん、好きだよ、ばか｣

『ふはは』






その無邪気な笑顔が好きなんだよ。

だから全部許せちゃう。






『嫉妬ってわかった瞬間、正直可愛かった』

｢…うっさい｣

『いや、ボブにしたときから可愛かった』

｢うっさい！！｣





この気持ちは言わなくても最初から伝わってたらしい。





『な？恋愛はハッピーエンドって決まってんだよ』






そう言うと、握られた手が恋人繋ぎに変わった。





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