甘え下手な彼女【ky】 ページ17
side.kiyo
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｢ええええ！雨じゃーーん！！！｣
外見て大声で叫ぶ俺の彼女。
俺より1つ年上なはずなのに、お姉さん感が全くない。
ガッカリしてるのには理由があって。
｢ぼけーっとしてないで何か言ってよ！｣
『あー…今日は中止だな』
｢えー！！！！｣
なんて言うのが正解なんだよ…
久しぶりにAと会う予定を立てて、昨日から俺の家でお泊まり。
今日はAの作ったお昼ご飯を持ち、公園でサッカーをする約束だった。
｢うぅ…キヨとサッカーしたかった…｣
『あんなに反対してたのに？』
｢キヨとやるのは楽しいから別なの！！｣
絶対怪我する！とか昨日までは言ってたのに、いざ中止になると本当は楽しみにしてたっていう素直な気持ちがダダ漏れ。
Aのそういう所に惹かれてるのかもな。
とぼとぼとソファーに座る俺の所へ歩いてくるその姿も可愛い。
『ほら、また今度にしよ？な？』
｢うん…絶対だからね？｣
俺の隣に座らせて、ポンポンと頭に手を置くといつもの笑顔に戻る。
Aは笑顔が1番だ。
『もっとこっちきて』
Aの肩をぐっと俺の方へ引き寄せ、少し空いていた俺たちの距離を縮める。
『ま、いいじゃん。今日はいちゃいちゃできるってことで』
｢…うん｣
『なに？照れてるの？』
｢照れてない！！｣
なんて強がってるけど、耳が赤く染っている。
あー食べちゃいたい。小さくて丸っこい、ピアスの穴も開けていないその可愛らしい耳。
『ねえ』
｢な、なに？｣
『ふはは、まだ慣れねぇの？』
Aはいつになってもベタベタするのが慣れないみたいで、毎回ウブな反応。
それがみたくて、俺ばっか甘えたりちょっかい出したり。
『たまにはさ、Aから甘えてきてよ』
｢む、難しいって…｣
『大丈夫大丈夫』
Aは身体がガチガチに固まっちゃうから、少しでもほぐしてあげた方がいいかもなぁ…
｢…ふぁ！｣
かぷ、っと耳に噛み付けばピクっと反応する身体。
…あれ、もっと固まっちゃったか？
『ふは、力入りすぎ』
｢はぁ…びっくりした…｣
『で、いつになったら甘えてくれんの？』
くるくる、とAの髪の毛を指先で遊んでると、ずっと正面を向いていた顔がこちらを向いた。
｢キヨ、｣
『んー？』
｢ぎゅー…｣
そう言うと俺の上に跨り、首に手を回して抱きついてきた。
…それ反則。
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古舘(プロフ) - 蛍さん» 読んでいただき有難うございます、感想も頂けて嬉しいです*。 (2022年9月13日 22時) (
レス) id: 2c80c0e490 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - レトさ？のお話辛いもの9割でツラツラなんですが、話の作りや文章の工夫がすごくて読む手が止まりません！ありがとうございますm(_ _)m (2022年5月30日 19時) (レス) @page42 id: 4b8bfd7105 (このIDを非表示/違反報告)
古舘(プロフ) - とまとさん» 主人公の｢｣とレトルトの『。』の中を、PCであれば左クリックしながらなぞって頂くか、スマホであれば長押しして｢｣の中を検索にかけて頂くと…*°お手数お掛けしますが、こちらをお試し下さい！ (2021年8月14日 15時) (レス) id: 6d4dc67ed0 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - すいません最後のレトくんのお話の『。』の意味がわからないんですけどどういうことですか？ (2021年8月14日 15時) (レス) id: 6d36e78e24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古舘 | 作成日時：2021年7月6日 1時
