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ト「おはよう、眠り姫」
『 … … … 何でいるの』
朝、目が覚めて真っ先に目に入ってきたのは、部屋の入り口に寄りかかり、コーヒー片手に得意げな笑みを浮かべるトニー・スタークだった
ト「そんな怖い顔しなくてもいいだろう
言っておくが、君みたいなお子様の寝込みを襲おうなんて、」
今日も朝からトニーの口は絶好調らしい
欠伸をしながら、起き上がろうとするとある事に気づいた
… … あれ… なんか今日すごい調子がいい…？
慢性的な低血圧により、いつもはベッドから起き上がるのに時間がかかるし、ものすごい鬱滞感というか、倦怠感がある
ト「つまり、この状況を説明するなら、」
『ねえ、トニー』
まだマイワールドを繰り広げているトニーの話を遮り、彼の目をまじまじと見る
ト「どうした、そんな拍子抜けしたような顔をして」
『なんか今日… 体の調子がいい』
トニーは少し考えると、ハッとしたように自分の口を手で覆った
ト「A… まさか君、昨日スティーブと何かそういう、」
『体も軽いし、頭もスッキリしてる…』
近くにある鏡を見ると、顔色もかなり良かった
いつも青白い顔をしてまるで幽霊みたいだと周りからは言われるのに
血色もいいし、心なしか肌も健やかな気がする
ト「… 心当たりはあるのか？」
『… うーん…特にこれと言って、、
昨日はいつも通りキャプテンと…
それで多分、またいつも通り途中で寝ちゃって』
ト「なるほど…
いやA、何度も言うが君は無防備過ぎる
いくら相手がスティーブだからと言ってもだな…」
『… … わかってるけど、つい…』
直前までは、申し訳なさと居た堪れなさと、何とも言えない緊張感でいっぱいなんだけど
そのあとはもう、体が満たされていくような、安心感と心地よさでついつい眠りに入ってしまう
ト「まあ、眠ってしまったAを毎回、何事もなくわざわざベッドまで運んでやる彼はかなり紳士的だがな」
『自分とは大違いだって？』
眉をハの字にして手のひらを上に向ける彼は、なんのことやらととぼけ顔
ト「そんな事より、今日は休みだろう？
調子が良いなら、たまにはショッピングでも行ってきたらどうだ？お日様に照らされるのも悪く無いぞ」
『仕返しにしては酷い嫌味だね』
ありがとう、とわざとらしくおどけるトニーに、こちらも嫌味ったらしい笑顔を向ける
『じゃあ連れてってよ、ショッピング』
ト「そうこなくちゃ」
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時々雨(プロフ) - 更新されることはもうないのでしょうか……。他のMARVEL小説も読ませて頂きとっても幸せでした！もし続きがあるならキャプテンとはどう吸血しているか描写が気になります！ (2022年1月27日 1時) (
レス) @page23 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mei (M-tAnt) | 作成日時：2021年8月28日 2時
