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ト「帰るついでに彼女を起こしてきてくれないか？
やはり、そろそろ起きないと夕食を食べ損ねる
彼女にはカロリーが必要だからな
需要と供給がまるで合ってない」
片眉を上げて、困ったように肩を竦めたスタークは
そのまま他の作業に移ってしまった
バ「おい待ていくらなんでも、」
ト「心配無い、むしろ感謝してほしいくらいだね」
バ「言ってる事が滅茶苦茶だ」
ト「まさか！僕はどっかの怖い顔した眼帯男と違って
正直に生きてるからな」
そう言うと、ラボの扉を開けて
さあ頼んだぞと追い出されるように背中を押されてしまった
________...
スタークの言う通り、渋々彼女がいるラボの前まで来た
扉が開くと、微かに嗅いだことの無い匂いと一緒に
花のような甘い香りが鼻をかすめた
このラボに入ったのは初めてだが、俺の知っている限り
ラボと言ったら、薬品や金属、そしてスタークのきついデオドラントスプレーの匂いがするイメージだった
しかしここは、そんな匂いもしなければ
どことなく雰囲気も違う
暗くてよく見えないが
装置や電子機器よりも薬品が多く、試験管やフラスコがそこら中に置いてあった
中に足を進めると、端にスライド式の本棚あった
そしてその僅かに開いた隙間からは
スー、スー、とまるで子供の寝息のような
静かで規則的な呼吸が聞こえてきた
コンコンッ
ノックはしてみたものの
『… … … 』
起きる気配はない
バ「入るぞ」
一応、一声かけて
扉を開けると
常夜灯のぼんやりとした光が、周りを薄暗く照らしていた
中に入ると
またさらに本棚があり、そこにはぎっしりと分厚い本が敷き詰められていた
真ん中には大きなベッドがあり
顔までタオルケットを被った彼女が猫のように蹲って、スヤスヤと寝息を立てていた
バ「ハント」
『… … … 』
傍まで寄って名前を呼ぶも、ピクリとも動かない
バ「ハント！」
『… … … 』
声量をあげてみたが、やはり微動だにしない
…仕方ない
気は引けるが、タオルケットを少しめくり
彼女の肩を何回か揺らした
バ「ハント、起きてくれ」
『… … うーん…、、、』
鬱陶しそうにこちらへ寝返りをうったものの
起きようとせず、目は閉じたまま
そのまますぐに寝息を立て始めた
バ「…参ったな」
疲れてるって言っていたし
これだけやって起きないなら、もう少し寝かせてやったほうがいいんじゃないか
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時々雨(プロフ) - 更新されることはもうないのでしょうか……。他のMARVEL小説も読ませて頂きとっても幸せでした！もし続きがあるならキャプテンとはどう吸血しているか描写が気になります！ (2022年1月27日 1時) (
レス) @page23 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mei (M-tAnt) | 作成日時：2021年8月28日 2時
