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転ばずに済んだ安堵と
彼のその言葉で、自分にかかった力の方へ目をやると
手は彼と握ったまま、彼の方、つまり上に引きあげられ
脚には彼の足がストッパーのように当たっていた
『…っあ、ご、ごめんなさいっ』
そこで改めて彼に支えられたんだと、確信した私は
バーンズさんの顔に向かって表を上げ、再び申し訳なさでいっぱいの表情を向ける
バ「これくらい大したことない」
そう言って向けられた平かな笑みに
ドクンッ
まるで心臓を思いっきり叩かれたみたいな衝撃が全身を走った
その瞬間、干潮のように体内の水分が一気に引いていく感覚に陥った
やばい、なにこれ、、、
喉が、、、渇く、、、
『あ！あの、ありがとうございました本当にっ！
では、私はこれで、あの、、、失礼します！』
そしてそのまま私は彼の手から離れると
一目散にその場を後にした
どうしちゃったの今日本当に…！
何か…っ、何か飲まなきゃ…！！
喉が渇くだけならまだしも、目の奥がなんだかジンジンする
さっきみたいに心臓を直接何かに叩かれるような感覚はもう無いけど
異常なまでの喉の渇きに、歯茎が疼く
私がまっすぐに向かう先は、もちろんバーカウンター
ト「おお、A！来たか、どうだパーティーは？楽しんでるっ、」
すぐ近くにトニーがいるのを確認すると、すれ違いざまに彼の腕を掴んで引きずり寄せるとそのままカウンター目掛けて手を離した
『…、な、なんでも良いから飲み物を…っ』
ト「一体どうしたんだA！
そんなに息急ききって…、」
『… … ハヤク…っ』
トニーは、私と目が合うとハッとして怪訝な表情を向けた
が、しかしすぐに近くにあったドリンクをグラスに注ぐと
ゆっくり飲めよ、と私に手渡した
もちろん、この以上な喉の渇きにゆっくり飲むことなんてできない私は
一気にそれを喉に流し込む
ト「っおい！そんなに急に飲むな！」
最後の一滴まで残らず綺麗に飲みきった私は
そのままグラスをトニーに押し付けた
ト「…A…？大丈夫か？」
すると、さっきまでの喉の渇きはかなり軽減され
目の不快感も消え、ざわつくような心理状況も緩和された
『ごめん急にっ、、なんか、今日やけに喉が渇いて…
ありがとう』
そう言ったトニーに視線を向けると、彼はまじまじと私の目を見ているようだった
『…？』
ト「ああ、いや、いいんだ…元に戻ってよかったよ
それより大丈夫か？今飲んだのアルコールだぞ」
…
『っはあ！！？？』
続く (更新停止中)
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時々雨(プロフ) - 更新されることはもうないのでしょうか……。他のMARVEL小説も読ませて頂きとっても幸せでした！もし続きがあるならキャプテンとはどう吸血しているか描写が気になります！ (2022年1月27日 1時) (
レス) @page23 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mei (M-tAnt) | 作成日時：2021年8月28日 2時
