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『まさか!!』
思わず大きな声を張り上げてしまった
彼は驚いたように目を見開く
『…っあ、いや、違うんですごめんなさい!
あまりにもびっくりして
…改めましてA・ハントです』
ついさっき、差し出された手を蔑ろにしてしまった為
おずおずと遠慮がちに手を差し出すと、彼は先程と同様彼自身の手でそれに応えてくれた
やばい…!心臓の音が外まで聞こえちゃいそう…泣
バ「ああ、知っている」
『あ、はは…』
引き攣り笑いもいいところだ
彼が私を知っている、つまり
先日、彼らの横をダッシュで通り過ぎたのがきっかけだろう
思い出したくもない、恥ずかしすぎる
キャ「さあ、そろそろ行こう
もうパーティーはとっくに始まってるぞ」
さっきまで背後にいたキャプテンは、そう言って肩を組むように私とバーンズさんの背中を押して足を急がせた
ああもう神様…
なんだか波乱の予感です…
_________...
ナ「あら?もしかしてあれAじゃない?」
ワ「本当だわ、でも…エスコート役は誰かしら?ヴィジョン見える?」
ヴィ「ええ、キャプテンでは無いようです」
サ「でも、Aのエスコートと言えばいつもトニーかキャプテンじゃないか?」
ブ「どうやら今日は違うみたいだな」
ロ「バートン、見えるか?」
ク「ああ、俺にはバッチリ見えてるぞ
…面白いことになっているみたいだな」
開催場所のフロアまでたどり着くと、キャプテンの言う通り既にパーティーは始まっていた
トニーのことだ、まどろっこしい挨拶は抜きにしたのであろう
関係者、アベンジャーズ含め参加者は皆、各自各々ドリンクを持ってパーティーを楽しんでいるようだった
『ああぁ…どうしよう人があんなに…』
キャ「A、パーティーは初めてじゃないだろう
知り合いばかりだし、いつもの君らしく堂々としていればいいんだ」
『まあ、トニーの誕生会に比べれば…って、私いつも堂々としてません!』
会場に着くまでの間、それはそれは地獄の…いや、むしろこの場合は天国なのか
いや天国だけど、かなりいきすぎている
キャプテンとバーンズさんを先に歩かせ、私はその後をついていくと言う完全保守的な位置を確保していたのだが
キャプテンが時たま私に話しかけるタイミングで、バーンズさんもこちらへ振り向くものだから
その度に心臓の奥深くからズクンッとえぐられるような、そんな感覚に耐えていた
そのせいなのか、かなり喉が渇いている
バ「2人は仲が良いんだな」
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時々雨(プロフ) - 更新されることはもうないのでしょうか……。他のMARVEL小説も読ませて頂きとっても幸せでした!もし続きがあるならキャプテンとはどう吸血しているか描写が気になります! (2022年1月27日 1時) (レス) @page23 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mei (M-tAnt) | 作成日時:2021年8月28日 2時