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『トニー、キャプテンって青好きかな?』


ト「そりゃ好きだろう、彼のシンボルカラーと言っても過言ではない
どうしたんだ急に」


ガサッ


『じゃあ赤は?』


ト「まあ、嫌いではないだろ
青と同様、星条旗の色だ」


ガサッ ガサッ


『じゃあ白』


ト「高潔な彼にぴったりだ」


ガサッ ガサッ ガサッ


『じゃあ、』


ト「A、君が普段から多くを語らないのはこれまでの経験で十分わかっている、それはいい、割愛しよう
だがこれだけは答えてくれ、なぜ彼が好きであろう色のキャンディを次々に、それも大量にカゴへ追加しているんだ」


約束通り、トニーは私を街へショッピングに連れ出してくれた

今日の天気は晴天
雲ひとつない青空で、カラッとした秋晴れの陽気は、普段の私からすればかなり厳しいコンディションだが

幸い、近年稀に見る体調の良さと、トニー特製ワカンダ由来のナノテクフィルターに救われている



『キャプテンにあげようと思って』


ト「彼に?なぜ?」


『おみやげ』


ショッピングと言っても、同年代の子達が行くような服やアクセサリーが立ち並ぶ場所ではなく
私たちがいるのは、おもちゃやお菓子、子供連れで賑わうレストランがあるような、ファミリー向けのショッピングモールだ

そして私は今、陳列棚の前でしゃがみ込み、たくさんのキャンディを見つめながらひとつ一つをよく吟味している

ト「なるほど…しかし、そんな気を使わなくたって
本人が言う通り、彼のトレーニングに付き合うだけで十分だと思うぞ」


トニーは私の真意を察したのか
ショッピングバッグに大量に詰め込まれたキャンディを見ながら苦笑いする


『うーん…でも、それだけじゃ
私がしてもらってることに比べたら全然見返りになってない』


もちろん、トレーニングに加えキャンディをあげるにしても、割りに合わないこともわかっている

おみやげ、基お礼って考えた時
なにか健康に良さそうなサプリや食品とか、トレーニングで使えそうなウェアやシューズだとか、色々と候補を募らせてはみたんだけど

サプリや健康食品に関しては、超人兵士の彼にそれってどうなのって思ったし
ウェアやシューズは、市販のものよりうちで開発、配布してあるものの方が断然実用性があるに決まってる

ト「彼が見返りなど求めぬ人間だと言う事は知っているだろう
それに、何度も言うが君が自主的に自己管理をすればそう言った懸念も綺麗さっぱり消える」

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時々雨(プロフ) - 更新されることはもうないのでしょうか……。他のMARVEL小説も読ませて頂きとっても幸せでした!もし続きがあるならキャプテンとはどう吸血しているか描写が気になります! (2022年1月27日 1時) (レス) @page23 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mei (M-tAnt) | 作成日時:2021年8月28日 2時

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