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「なぁ、酷いと思わん！？
……………のんちゃん!!」
「俺ぇ！？」
うちの前でアホ顔を晒しているこのイケメンは、小瀧望。
恋愛マスター兼うちの親友。
アホ顔もかっこいいって何やねん、
「のんちゃん以外に誰がおんねん」
「…俺の隣の席の田中さん？」
「巻き込み事故やって！ごめんな田中さん！」
とりあえず睨んでおいたけど、一軍女子からの視線が怖いからやめた。
そういえば。
のんちゃんって格好良くてモテるのに、付き合うとかの話は全く聞かない。
なんでなんやろ？
「のんちゃんは好きな人おらんの？」
「んー、どうやと思う？」
教室が一気に静まりかえった。
クラス一、いや学年一のイケメンの恋バナやもんな。
そりゃ気になるやろ、
「え、いるの？その感じは」
「さぁ？笑」
「えぇ！？わからんって！」
大騒ぎしている様子を呆れ顔で見て溜息をつき、
うちの耳に顔を寄せた。
そして、うちだけに聞こえるように言った。
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「…おるよ、好きな子」
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作者名：亜望.。 | 作成日時：2019年4月4日 12時
