☆ ページ40
Aside
ショウちゃん、可愛かったなぁ。
思わず、キスしてしまうくらいに。
あの子は女の子と間違えてもいいくらいに可愛くて優しくて、可憐で綺麗だった。
「ん？…これって、ショウちゃんの…。でも、居場所、分からないし…とにかく、ショウちゃんに渡さないと…。」
硝子の靴が置いてあった。
間違いなくショウちゃん、走りにくいね。
「ショウちゃん、何処の国の王子なんだろう…。」
ひとまず、使用人達を使ってショウちゃんの居場所を探すしかないね！
・
・
・
Sside
「…ッハァハァ…。」
久しぶりに全力疾走した。
僕の体力の無さを改めて実感した。
それにしても夢のようなひと時だった。
兄さん達が戻る前に家に帰らないとまた、叱られる！
足が壊れそうな勢いで走って、家に帰った。
お留守番をしてるフリをしないと…でも、興奮が冷めないというか、マサキ王子を間近で見て、キスまでされて、僕のドキドキが止まらなかった。
『じゃあね、ショウちゃん。また、会おうね！』
また会いたいです！
まぁ、叶わない望みではある。
僕はマサキ王子との妄想を膨らませながら、平静を装い、細かい部分の掃除を始めた。
「ただいまー。」
「疲れたー。」
「お、おかえり…なさい。」
兄さん達が帰って来た。
綺麗な服装に身を包んで、さぞ、楽しそうでしょうが…僕もあの場に居たんだからなと心の中でドヤ顔して叫んだ。
「へぇー、ずっと、掃除してたんですね。相変わらず、健気ですねぇーショウは。」
カズナリ兄さんの分かりやすい皮肉、ジュン兄さんは僕を汚いものでも見るような眼差しを向けていた。侮蔑されたっていい。あの光景だけが、マサキ王子だけが、僕を僕のとして見てくれていたんだから…。
マサキ王子にキスされた感触が僅かに残っていて、それを考える度に身体に熱を帯びていく。
「ショウ、熱でもあんの？」
「い、いや…す、少し…つ、疲れただけ…体調はわ、悪くないから…。」
「相変わらず、会話が苦手なんですねぇ、ショウ。」
怒られるのは嫌だから。
いつも途切れ途切れになってしまう。
だから、僕は出来損ないと罵られる。
「ご…ごめんなさい。」
「まぁいいですよ、貴方が居て我々は雑用をしなくて済むんですから。」
「そうだな。雑用が居て助かるわ。」
所詮、僕は雑用だ。
兄さん達の道具に過ぎない存在だ。
それでも、夢は見てもいいでしょ？
だって、今日、諦めなければ、叶えられたんだ。
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山風無限(プロフ) - ヒールさん» コメントのお返事、ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りです！！！！！一応、完結しましたが、もしよければ、他の作品も覗いて見て下さると幸いです(o^^o)今までリクエスト、本当にありがとうございました！！！！！ (2018年10月31日 23時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ヒール - 山風無限さん» ありがとうございます！！！！大丈夫でした！！！！！ (2018年10月31日 21時) (レス) id: 615327e9c8 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - ヒールさん» こんな感じで大丈夫でしょうか？期待に応えられているのか分からなくて…すみませんm(_ _)m 後、勝手に【MS】にさせて頂きました。残り数話ですが、この作品にお付き合いして下さると光栄です！ (2018年10月28日 23時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - ヒールさん» コメントありがとうございます！中途半端に終わらせてすみません！！続き、書きます！展開に迷って先延ばしにしてしまいましたm(_ _)m 期待に応えられるような続きを頑張りますので、これからも宜しくお願いします！！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ヒール - リクエストありがとうございました！ 新しいリクエスト失礼します、前にリクエストしたデビューしたての嵐さんを招いてコンサートに行くの続きをお願いしてもいいでしょうか…？ (2018年10月21日 10時) (レス) id: 58f29e697e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2018年7月5日 18時
