あの子と言う花SECOND 【実/況/者/小/説】 (ページ38)

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実況者の日常６３ページ38

美咲side

ユーちゃんが意識を取り戻した。

私のためなら、皆のためなら死んでもいいって…

私が生まれたから…？

ユーちゃんがこんなことに会うのも、私のセイ？

『ユーちゃん、私が生きてるから…？そんなこと…言うの？私…もう…何も失いたくないの…』

私は泣きながらユーちゃんに言う。

皆が幸せになるなら死ぬ覚悟だって出来てる。

紫「サーちゃんそういうことじゃなくてね…私が皆を守るヒーローになりたいだけ」

『私なんて生まれてきたから…ユーちゃんもこんな人生送らなきゃいけなくなったんだよ！？』

キ「美咲、落ち着け。何でも俺に吐き出していいから」

そう言ってキヨは私を抱きしめてくれた。

誰にも言ってないけど私、うつ病なんだ。

抗うつ剤飲んでるし…

喜びの感情なんて感じられないし、いつも死にたいと願ってしまう。

いつも息苦しくて、喉に何かつっかえていて…

全身が重くて、やる気が起きない、行動が億劫。

こんな私なんて最低でしょ？

娘も夫も、私と一緒に居て苦しいんだろうな…

『…私遠くに行きたいの…』

キ「それは…どういうことだ？」

『ううん…気にしないで…ごめん、私迷惑だったよね…帰るね…』

紫「えちょっサーちゃん！？どうしたの？」

ユーちゃんに心配させてる。

私のせいだ…！

死んでしまいたい、消えてしまいたい、死にたい死にたい死にたい死にたい！！！

『ごめんっ！』

私はそう言って病室を走って出た。

『はあっはあっはあっ！！』

苦しい、死にたい、死にたい私なんて生まれてこなければ良かったっ！

私が生きてたから、私が迷惑かけてたから、皆の人生を壊しちゃったんだっ！

私はこの階を降りる。

走って走って、転んでの繰り返し。

看「美咲さん？大丈夫ですか？」

あ、そういえば私ここの病院に通ってたんだっけ…

『ごめんなさい！』

私は深々と頭を下げ、また走って行った。

私を見離してよ、私を嫌いになってよ。

私を…殺してよ。

キ「美咲！！何処行った…？」

キヨの大きな声が聞こえる。

私はその場にしゃがみ込み、静かに泣く。

『うっ…っひっく…ごめん…ごめん…私の、セイで……』

ごめん、ごめんごめん！！

『私を…殺してよ』

私はそう呟くと意識が遠のいていった。