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実況者の日常57 ページ28

美咲side

紫さんが海外のフランスって言う所に行くらしい。

私はいまいち状況が理解できず、ただ固まる。

紫さんは目から涙を流す。

あれ、頭が痛い。

何処かで見たことのある光景。

思い出せそう。

何となく、もう会えなくなりそうだから。

紫「サーちゃん、思い出して。俺のこと、俺のこと守ってくれた。最高の友達だよ。俺は美咲が命の恩人だから。忘れないよ美咲のこと。ずっと。ずーっと絶対!忘れないよ。例え美咲が忘れたとしても俺は忘れないからね。」

あれ?頭が痛い。

私がそう思った瞬間…

「サーちゃん!俺が守るから!」

「えっと…俺…紫って言います」

「サーちゃん、大好きだよ」

『これって…』

今までの思い出が蘇る。

「やっと思い出した?じゃあ僕はもう要らないね。じゃあみやゆうさん行こっか」

「そうだね、美咲ちゃん俺達孤児院の時の友達だよ」

そうだ、ポッキー君とみやゆう君って孤児院の時よく遊んでたっけ。

「「じゃあね」」

そういうと、心の中から何かが消えた感覚がした。

あの子達、死んじゃったんだっけ。

それよりユーちゃん、フランス行っちゃう!

『うっ…やだあ!ユーちゃん!私ユーちゃんのこと、思い出したのに!分かったのに!』

紫「え?思い出した?今、ユーちゃんって呼んだ!?」

『うん、思い出した!思い出せたよ!私実況者やってて、ユーちゃんと親友で、それでそれで!』

紫「良かった!良かった!やったよ鬱兄!」

鬱「マジかよ…良かったな!紫!」

キ「マジで!?何で思い出したんだ?」

そういえばキヨさんって私のこと好きって言ってたよね…

ユーちゃんが帰ってくるまでに幸せな報告を作っとこ。

『私のこと、美咲ってユーちゃんが呼んでくれたらさ、ユーちゃんのことを思い出して』

紫「マジ!じゃあ…俺が美咲って言ってたらもっと前に思い出してたってこと?!」

『何となくだけど、今じゃなきゃ思い出せなかったと思う。』

フ「紫!良かったね!」

紫「うん!って…え?!い、今…私のこと…」

ユーちゃんはフジさんのこと好きなんだな…

なら…

『ユーちゃん、外国行く前にフジさんに言わなきゃいけないことがあるんじゃない?』

紫「え…この気持ちは隠して行くよ…」

『ダメだよ!ユーちゃんは私に色々してくれたし、立派になって帰ってきて欲しいもん』

紫「でも…」

『私が嫌なの!私が大丈夫って保障してあげるから!』

ユーちゃんはどうするかな…?

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作者名:-misaki- | 作成日時:2018年5月16日 17時

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