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お兄ちゃんはビールを飲みながら昔の思い出話をたくさん話していた。
翔「Aが3歳のときに旅行行って迷子になったの覚えてる？」
A「あぁ〜...、あったような気もする」
3歳の頃の記憶なんて完全に覚えてる方が難しい。
なんとなく旅行に行ったことは覚えてるけど、20年以上も前の話を「ああ！」って簡単に思い出せた方がすごいと思う。
...お兄ちゃんは私の事に関しては覚えてるけど。
A「あれだよね。京都に行ったとき」
翔「そう！お寺に行ったんだけどめちゃくちゃ人多くてさぁ、俺が手繋いでたのにAがあれ食べたい！とか言って走って行っちゃって」
A「あ〜」
美味しそうなお饅頭があって、そのお店を指差して3歳の頃の私は駆け出して行った。
でも人波に流され違うところに行ってしまったらしく、お兄ちゃんは真っ青になりながら探したそうだ。
翔「何分くらい探したかはさすがに覚えてないけど、あの体感時間は何時間もあったね。見つけたときは泣いたよ〜」
A「...何となく思い出したかも。私もお兄ちゃんに会えて号泣してるのに、お兄ちゃんの方が泣いてた」
私が3歳ということはお兄ちゃんは13歳の年。
中学生の男の子が3歳の女の子より泣いてるもんだから、周りの人達はびっくりだったはず。
翔「次の旅行もちゃんと手繋いで行こうね！」
A「私何歳だと思ってるの？もう26だけど」
翔「俺にとったら今も可愛い妹だからね！年なんか関係ない！」
A「私は気にする...」
35歳のお兄ちゃんと26歳の兄妹が手を繋いでるなんて正直気持ち悪いでしょ。
可愛い妹とさらりと言われて若干恥ずかしさを感じてしまいながら、捻くれて思っていた。
ちなみにこの後は私のドラマの感想をマシンガントークで聞かされた。
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ーリクエストー
櫻井兄妹の幼い頃のエピソード
大変遅くなってしまいましたが、
リクエストありがとうございました(^^)
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2018年8月14日 16時
