今日:8 hit、昨日:21 hit、合計:1,118,342 hit
小｜中｜大
安心感 ページ30
.
A「下に布団敷いて寝てね」
それだけ言ってベッドに潜り込む。
反対側を向いて眠ろうとしたとき。
モゾモゾと布団の中で何かが動いた。
正体はわかっている。
A「....何で入ってくるの」
翔「昔Aが風邪引いたときそうしてたし」
A「それは昔！シングルベッドだし狭いじゃん！」
翔「くっつけば問題ないよ」
くっつく...？
私とお兄ちゃんが？
翔「ほら、あったかいし。いいでしょ？」
A「........」
何でよ。
何でお兄ちゃんの胸の中って安心しちゃうの。
懐かしい。
あったかい。
翔「ゆーあまいそーそー」
A「子守唄のつもりならいらないから」
翔「はい」
本人の子守唄は豪華すぎるくらいだけど、本当に今はいらない。
A「おやすみ」
何年振りかのお兄ちゃんの胸の中で、私は安心してすぐ眠りについた。
それから私は朝まで起きることはなかった。
でも、お兄ちゃんは私の事を心配して看病を続けてくれていたらしい。
それを次の日、何となく気づいた。
私より必ず先に起きるはずのお兄ちゃんが今日はぐっすり寝ていたから。
おかげでだいぶ軽くなった。
A「ありがとう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 960人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひーりん。
| 作成日時：2015年6月7日 22時
