あの国民的アイドルの妹は...。１ (ページ23)

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大げさページ23

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そのあともお兄ちゃんの過保護は続いて「お腹空いてない？」とか「熱は？」とか、質問が途切れる事はなかった。

A「うるさいよ...、頭痛くなってきた」

翔「え！大丈夫！？」

いや、貴方のせいなんですけどね。

A「...ねぇ」

翔「ん！？」

A「リビングのテーブルに体温計あるから取ってきてくれないかな」

翔「待ってて！」

しばらくしてやっと頼まれた事が嬉しかったのか勢いよく立ち上がったお兄ちゃんは足早に寝室から出て行った。

大げさ...。

...小さい頃もそうだったな。

どんなに忙しくても私が体調悪崩すと慌てて家に帰ってきてよく看病してもらってた。

めったに構ってもらえないのに体調崩すと構ってもらえるから熱を出すのが嬉しかったんだ。

その日の夜は必ず隣で寝てくれてたし。
私が治った頃にお兄ちゃんが風邪引くんだけどね...。

翔「持ってきたよ！」

A「ん、」

体温計を受け取って脇に挟める。
その工程をじーっと見つめるお兄ちゃん。

A「...なに」

翔「いや、Aも大人になったなぁってね」

A「え？」

翔「今ふと思ったんだよ」

笑いながら言うこの人はちょっと寂しそうだった。