泊まる...？ ページ22
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A「普通に仕事出来てるから大丈夫」
確かに、もうそろそろ限界かもしれないって思ってはいたけど、それでも今ある仕事を断るなんてしたくない私は、休みなんて作れない。
作りたくない。
翔「滅多に連絡してこないたっちゃんが俺にわざわざ連絡してくれたんだ。大丈夫なわけない」
A「心配性なだけだって。お兄ちゃんも心配しすぎだよ」
翔「心配するよ、Aは妹なんだから。いいからとりあえず今日は寝てよ」
安心させるつもりが、お兄ちゃんの力には敵わずに布団に逆戻り。
今回は何を言ってもダメみたい。
翔「お粥作ってあげようか？」
A「いや、悪化します」
翔「酷い」
A「そういえばお兄ちゃん、明日仕事は？心配してくれるのはありがたいけど帰らないとやばいんじゃない？」
翔「泊まる」
.........。
.................。
A「ん？」
翔「だから...、泊まるよ」
いやいやいやいや。
A「何でお兄ちゃんを泊まらせなきゃいけないの」
翔「何が起きるかわからないからね」
わたしのお兄ちゃん。
過保護にもほどがあります。
翔「Aは明日何の仕事？」
A「あ、公表はまだなんだけどドラマ決まったんだ。そのために髪染めてから取材がある」
翔「ドラマ！？恋愛じゃ...」
A「あー、恋愛系ではないけど...」
翔「けど、なに！？」
A「楽しみにしててよ」
キスシーンあったらどうしよう、とかブツブツ何か言ってる。
そんなの私が一番緊張するよ。
キスシーンとか恋愛系のものは何回もやってるけど、慣れないもんだなぁ。
頑張らないと。
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2015年6月7日 22時
