お兄ちゃん ページ2
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2015年5月。
いつも通りの変わらない朝。
....だと思ってた。
思いたかった。
携帯のアラームが鳴って起きると、リビングからガチャガチャと音が聞こえる。
あぁ、あの人がきた。
そう思った。
寝室から出て気付かれないように近づいてみると、あの人はなぜかキッチンにいた。
料理出来ないくせに何でだろう。
翔「A？」
A「え！あ、バレてた？」
翔「Aがどこにいるかなんてすぐわかるよ」
ドヤ顔でいうこの男。
櫻井翔。
私のお兄ちゃんなんだけど、相変わらず気持ち悪いと思う。
A「それよりさ、色々聞きたい事あるんだけど...。まず、何で家にいるの？そして、何でキッチンにいるの？」
翔「最近会ってないなって思ったのと、忙しそうだったから何か作ってあげようかなって思ったのと..「料理出来ないのにやめて」
キッチンに近づくとお兄ちゃんのまわりは汚くて逆に私の仕事が増えたようだ。
A「それに今日会う予定だったでしょ？」
そう。今日は生放送の歌番組でAKB48と嵐が共演することになっていた。
その後にお兄ちゃんのしつこい誘いでご飯を食べに行く予定にもなっていた。
翔「いや〜、ごめんね。せっかく朝時間空いてたから」
A「もぉ〜....いいよ。お兄ちゃん、1人でキッチン立とうとしないで。私作るから」
翔「いいの！？」
A「今から帰るのも時間ないよね？マネージャーさんもこっちに来てもらったら？」
翔「A〜！ありがとう！」
A「やだ！きもい！来ないで！」
朝にお兄ちゃんから逃げ回る妹がこの世の中にいるのだろうか。
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2015年6月7日 22時
