夏祭りの約束 ページ26
、
もうすぐ夏祭り。
周りの子は誰と行くか予定を立てている
普通科の友達は彼氏と行くんだって。
いいなぁ。
最近付き合い始めたその友達は
本当に幸せそうに笑う。
もともと可愛い子だったけど更に可愛くなった
他にも好きな人や彼氏と行く子が結構いる。
私も勇気を出して誘ってみようと思い
放課後の誰もいない階段でラインを開く
A「……なんて送ろう」
「夏祭りの日予定ありますか？」
「夏祭り、行きませんか？」
「夏祭りの花火一緒に見たいです」
最近交換したばかりで
最初の挨拶以来、はじめてのラインなのだ。
すごい緊張する。
ようやく決まった
「夏祭り、一緒に行きませんか？」の文を
ゆっくりゆっくり打つ。
慎重に打っても意味はないのに。
あとは送信のボタンを押すだけ。
親指があと数ミリのところでぐぐぐっと止まる
打ったら好きなことバレちゃうよね
他の子と行くって言ったらどうしよう
そんなことが頭をぐるぐると駆け巡り
どうしても押せない。勇気が出ない。
爆豪「ここにいやがった。明日の委員会の…」
A「ばばば爆豪くん！？…うあっ！！」
ビクッ……ピコンっ
急に後ろから聞き覚えのある声が聞こえて
肩が跳ね上がる
そして思わず送信ボタンに指が触れて……
ぶぶっ
爆豪「ラインか。」
爆豪くんのスマホが震える
A「爆豪くん見ちゃダメ！！！！！！」
爆豪「あぁ？なんでだよ。」
A「後悔するから！！」
ギャンギャンうるさい私を無視して
爆豪くんはポケットからスマホを取り出す。
あぁ。終わった。さよなら私。
いかねぇって言われることを想像して俯く
さあ言ってくれ。私を笑い者にしてくれ。
爆豪「……別に後悔はしねぇよ」
A「へ？」
爆豪くんはスマホをポケットに戻して
私の頭にプリントをのせる
爆豪「明日の委員会までにこれを書いて提出だってよ」
ポカンとしている私を置いて爆豪くんは歩き出した
ハッと我に帰り頭の上のプリントを見る
うわ。量多くない？
爆豪「あ。それと」
前を歩く爆豪くんが私の方を向かずに話す
爆豪「さっきのやつ。…行くから。」
そういつもより小さな声で言った
爆豪くんの耳は
真っ赤だった。
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少女 A.(プロフ) - 「可愛いの一言」でソース顔とありますが、しょうゆ顔では？ (2019年10月21日 3時) (
レス) id: 2bf9d410f2 (このIDを非表示/違反報告)
よにきい(プロフ) - リンさん» ありがとうございます。なかなかhit数伸びないので凹んでいたのですごく嬉しいです。拙い文ですがぜひこれからもご愛顧ください。 (2019年7月30日 11時) (レス) id: 8454eeb3a4 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - やばい好きです…!!!!!こうゆう、無意味にイチャイチャするの読みたかったんです!!!!!!!何か元気出ました笑!!!!!これからも楽しみにしてます!!!!頑張ってください!!!!!!!!!!!!!!! (2019年7月30日 8時) (レス) id: a7e144bb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よにきい | 作成日時：2019年6月29日 11時
