December.手遅れの気持ち ページ35
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知念side.
ふわっと香る、いつもと違う君の香り。
まるでもう僕の事なんか置いていってるような、
寂しい気持ちにさせる、そんな香り。
わかってるよ、全部僕が決めたことだってことくらい。
でもなんでだろ、こんなに虚しくて寂しくて
胸がぎゅっと締め付けられるほど苦しくなるんだろう。
「…知念くん、何かあった？」
ってAちゃんに言われてドキッとする。
なるべく普通に振舞ってるつもりだったのにな…。
なんで君には直ぐにバレちゃうんだろう。
僕のこの気持ちを君にぶつけたら、
君はどう思うかな？
きっと余計に苦しめて、辛い思いをさせるだけ。
こんな中途半端で優柔不断な気持ち、
ぶつけられても困るだけでしょ？
「…なんでもないよ？」
精一杯の笑顔で返すと、
安心したように笑顔になるAちゃん。
「そっかあ、良かった。」
本当は全然良くないんだ。
僕のこの優柔不断な気持ちのせいで
彼女のことも不安にさせてる。
最近はお互いなんとなく距離を置いていて、
僕もなんて連絡をすればいいのかわからなくなっていた。
「… Aちゃんは、涼介と上手くやってる？」
あぁ…僕は、なんて質問をしてるんだろう。
別に聞きたくもないのに勝手に口が動いてしまう。
「…うん。」
「そっか。涼介優しいから…「知念くん、」
突然言葉を遮られ、Aちゃんの方を見ると
何故か少し泣きそうで。
「ク、クリスマスパーティー楽しみだね！」
なんて唐突に言うから、少し戸惑う。
「そう、だね。」
涼介と、何かあったの？
って聞けばいいんだろうけど、僕は意気地無しで。
涼介とAちゃんのラブラブな話なんて、冷静に聞ける気がしなかった。
想像もしたくないし、耐えれる気がしない。
…これってさ、もう、そういう事でしょ？
今更どうする気もないけれど、
僕は、自分で決めたことに後悔…してるんだろう。
涼介は大切な親友だし、
Aちゃんのことだってもう絶対泣かせたくない。
それに今の彼女だって…。
自分の気持ちに気付いたところで、僕はもうどうすることも出来ないんだ。
隣で楽しそうに笑う君を見ながら
自分の気持ちは胸に閉まっておくことに決めた。
December.クリスマスイブ→←December.違和感
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ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります！これからも宜しくお願いします！ (2022年1月16日 7時) (
レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート３まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます！！コメントとても嬉しいです〜！これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします！ (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です！すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください！応援してます！ (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ano | 作成日時：2021年10月6日 14時
