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November.初めての緊張 ページ28

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さっきまでソファの上でしていたキスとは違い
ベッドの上、というだけで緊張感が凄い。

ぬる、と涼介くんの舌が私の口内を甘く溶かしていく。もう何度もされているその行為に一向に慣れない。…むしろ恥ずかしさがどんどん増していってるような…。

そんな彼からの甘い行為に酔いしれていたら、
ジジッ、と着ているパーカーのファスナーがゆっくりと下ろされているのに気付く。

「…んっ、!」

恥ずかしさに耐えきれず、ファスナーを下ろす涼介くんの右手を止めようと掴んだけれど、あっという間にファスナーは一番下まで下ろされていた。

なんでこんなに脱がしやすそうなパーカー借りちゃったんだろう…と後悔してハッと気付く。
もしかして、わざと?…そんな訳ないか。

そんなことをゆっくり考える暇も与えてくれず、パーカーをスルッと脱がされ上半身は下着だけの姿に。


「…恥ずかしいよ。」

とっさにベッドの上にあったブランケットを手に取り、上半身を隠した。


涼介くんは自分の着ていたパーカーをバサッと脱ぎ捨て、私の上に跨った。
腕やら腹筋が引き締まっていて男らしい彼の体と、上から見下ろされて妙に色っぽい視線にドクドクと鼓動が早まる。


「ほら、俺も脱いだからおあいこでしょ。」


優しく微笑む涼介くんに大人の余裕を感じてしまう。
…なんか私だけオドオドしてて恥ずかしい。

だって初めてなんだもん。
男の人と…こういうことするの。


何度も角度を変えて上から降ってくるキスに必死に応えていると
涼介くんの手が私の首筋を這ってビクビクと反応してしまう。

その手がゆっくりと上を這って耳まで到達すると
彼の指が私の耳をやわやわと触り、
気持ちいいのと擽ったいので体がゾワゾワとする。


「んん…っ、やぁっ…」


唇がゆっくり、徐々に下へと移動する。
顎、首筋、鎖骨…。ちゅっ、と優しくキスを落とされ
私の心臓はもう爆発しちゃうんじゃないかってくらいドクドクと波打っている。


緊張でいつの間にかギュッと握っていた拳に
涼介くんが気付き、そっと手を重ねる。


「……怖い?」


「……うん、ちょっと…。」


「…そうだよね。だってA、手が冷たくなってる。」

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ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります!これからも宜しくお願いします! (2022年1月16日 7時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート3まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます!!コメントとても嬉しいです〜!これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします! (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です!すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください!応援してます! (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ano | 作成日時:2021年10月6日 14時

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