November.ふわふわ ページ24
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「…お風呂、ありがとう。」
私は山田くんから部屋着を借りて着たけど、大きめのパーカーにスウェットでちょっとだけブカブカ。
メイクを落としちゃったからすっぴんなもんで…顔をあまり見られたくなくて俯きながら出ると
「なんでそんなに下向いてるの？」
って山田くんに聞かれたから、素直に答えると
山田くんは、なーんだそんなこと。って言って私の顔を覗き込んだ。
「可愛いんだから大丈夫だよ。」
なんて、相変わらず王子様みたいにキラキラした笑顔で言ってくれる。
本当…山田くんはずるい。
こんな真っ直ぐに言われたらドキドキしちゃうよ。
「Aちゃん、こっち来て？」
山田くんに手を引かれ、ソファの方に向かうと
山田くんがボスっとソファに座り
「ここ座って？髪乾かしてあげる。」
「ふふっ、お願いします。」
私は山田くんがポンポンと叩いたそこに座ると
ドライヤーの温かい風が顔にかかる。
「Aちゃん熱くないー？」
「大丈夫だよー！」
ドライヤーの音が大きいから少し大きな声で返事をすると、山田くんは私の髪を乾かし始める。
温風とともに山田くんの手が私の耳やおでこにかかり
ちょっと擽ったくてふわふわした気持ちになった。
優しく丁寧に、壊れ物でも扱うかのように
私の髪に指を通す山田くんになんだか少しドキドキしちゃう。
「はーい、乾いたよ。」
「ん、ありがとう。」
なんだかポカポカしてきて眠くなってきちゃった…。
「じゃあ俺お風呂入ってくるね。」
「うん…行ってらっしゃい。」
ヤバい…寝ちゃいそう…。
そう思っていた矢先、山田くんがお風呂に入ってからすぐに私はソファの上で意識を手放した。
……
「…んっ」
ついうたた寝をしていた私の
ぼんやりとぼやける視界の先には山田くんが。
「…あ、起きた。」
やばい！私いつの間にか寝ちゃってたんだ…。
目を擦りながら上体を起こす。
「ごめん私、寝ちゃってたよね？」
「ふふっ、大丈夫だよ。Aちゃんの可愛い寝顔も見れたし。」
「えぇっ！恥ずかし…。」
「それにほら、丁度…」
山田くんがスマホの画面を私に見せると、
画面には0:00の文字。
今丁度、11月30日を迎えた。
「Aちゃん、お誕生日おめでとう。」
優しく微笑む山田くんの綺麗な顔が近づき、
私の左頬に山田くんの右手がそっと触れる。
「…大好きだよ。」
山田くんの吐息が私の唇にかかり
そのまま私と彼の唇が重なる。
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ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります！これからも宜しくお願いします！ (2022年1月16日 7時) (
レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート３まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます！！コメントとても嬉しいです〜！これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします！ (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です！すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください！応援してます！ (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ano | 作成日時：2021年10月6日 14時
