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November.お誘い ページ18

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さっきまで知念くんが座っていたところに山田くんが腰を下ろすと、隣にいる私の方をゆっくりと見て
その大きな瞳の中に私が映る。

なんだか心の中を見透かされているようで、鼓動が早まる。いや、大丈夫だ。私は大丈夫…。




「あのさAちゃん、30日なんだけど…。」

「うん、どうしたの?」

「もしAちゃんが嫌じゃなければなんだけど、前の日の29日から一緒にいれないかな?」


「えっ…と、それって…。」


「29日、俺ん家に泊まらない?」




…えぇっ?!まさかのお泊まりのお誘いに、私の心臓はドクンと跳ね上がる。

お泊まりってことは…つまり、そういうこと…だよね??
心の準備ができてない私はワタワタしてしまい、あーとかうーとか訳の分からない独り言が漏れてしまう。

そんな私を見て山田くんが吹き出して笑う。



「ふふっ、そんなに驚かなくても…俺たち一応付き合ってるんだし。それに、Aちゃんが嫌がることは無理やりしたりしないからさ。」


「や、山田くん…。」


「付き合って初めての誕生日だし、特別な日にしたいなって思ったんだ。もっとAちゃんと一緒にいたくて…。ダメかな?」


「だ、ダメじゃないけど……」


なんか恥ずかしくてどう返事をしたらいいのか困っていたら、山田くんは私の頭をポンポンと撫でて


「嫌なら断ってね?俺、Aちゃんが嫌がることはしたくないからさ。」


私は山田くんの言葉に勢いよく首を左右にブンブンと振り否定する。

「嫌じゃないよ!その…ちょっと恥ずかしくて、なんて答えたらいいのかわからなかったの…。」



チラッと山田くんの顔を見ると
嬉しそうに顔をゆるめてふにゃっと笑うもんだから、私もつられて笑ってしまった。


「良かった。じゃあ29日はお泊まりってことで、いいですか?」

「は、はい…。」


真っ赤であろう私の顔を見て満足そうに笑う山田くん。
いつも余裕が無いのは私だけで、なんだか悔しいけれど
私のことを理解してくれる山田くんといると、とても心地良くて落ち着く。



それにしても初めての2人きりのお泊まり。
今からドキドキして当日まで寝れないんじゃないかって不安だ…。

November.前日に→←November.優しくなんかない



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ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります!これからも宜しくお願いします! (2022年1月16日 7時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート3まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます!!コメントとても嬉しいです〜!これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします! (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です!すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください!応援してます! (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ano | 作成日時:2021年10月6日 14時

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