春に君を想う【3】(Yuri.C)

December.クリスマスパーティー ページ46

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「「「乾杯〜！！！！」」」

男性陣はお酒、女性陣はジュースを持ってみんなでグラスをカチンと合わせる。
私の隣には涼介くん、そのとなりに知念くんが座っていて、向かいには大ちゃんといとが座っている。
テーブルにはチキンとケーキとお菓子までズラーっと並べ、壁や床には装飾が綺麗に飾られていて、お部屋の中は一気にクリスマス一色。
こういうクリスマスの雰囲気って、いくつになってもワクワクしちゃう。


有「いやー、今年も色々あったけど楽しかったなぁ。」

山「確かに、あっという間に年末だよね。」

「本当…早いなぁ。」

ふと大学生活を振り返ると、本当に色々あった。
みんなでキャンプに行ったり海に行ったり…
大ちゃんとは花火大会にも行ったなあ。



有「なんか今年はAちゃんと、いとちゃんのお陰でより一層楽しめた一年だったよね。」

「えっ？私たち？」

いとと一緒に顔を見合わせる。
そんな…私たち、逆に皆から楽しませてもらってる側なのに。


知「そうだね。僕達3人でいてもいっつも同じことしかしないからさ、今年はなんか新鮮、だったかも。」


い「私たちの方こそ、みんなのおかげで楽しい大学生活だよね？」

「うん！大ちゃんが色々企画してくれてるお陰で…本当いつもありがとう。」


そうお礼をすると大ちゃんは少し照れた表情で

有「へへっ、それは良かった。 来年も色々考えてるから楽しみにしててね。」


い「わーい、楽しみにしてる！」


山「大ちゃんいつも暇だから、みんなで構ってあげないとね。」

有「おぉい山田！なんてこと言うんだよ、…ってまぁ間違ってないけどさぁ。」

涼介くんと大ちゃんのやり取りを見て思わず吹き出してしまう。本当仲良しだなぁ。


有「あ！そうだ、さっそくプレゼント交換やっちゃう？」

い「いいねー！私結構、いいやつ選んできたよ〜。」

知「なにそれ、気になるなぁ。」

山「俺、めちゃくちゃ悩んだわ〜。」

「私も…。喜んでもらえる自信ない…。」


有「まぁまぁ、こういうのはプレゼントの中身より気持ちが大切だから！」

い「おっ、大ちゃんいい事言うじゃん。」

有「でしょ？じゃあさっそく皆プレゼント出して〜！」



ランダムでプレゼントを持ち、皆で目を瞑りながら左から右へ、プレゼントを回していく。
グルグルと何周か回したあと、大ちゃんのストーップ！の掛け声で回す手を止めた。

目を開けると
小さめのプレゼントが目の前に。
…良かった、自分のじゃなくて。と一安心。

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