検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:25,332 hit

December.おやすみ ページ42

.
.
ラッピングを解き袋の中からプレゼントを取り出し
涼介くんは私を見て嬉しそうに笑った。

「マフラーだぁ。ありがとう!」

プレゼントのマフラーをさっそく首に巻いて、私に見せてくれる。


「どう?似合ってる?」


「うん、似合ってる!すっごく格好いい。」


「へへっ、ありがとう。俺からも、Aにプレゼントがあるんだ〜。ちょっと待っててね!」

そう言ってリビングに戻る涼介くん。


しばらくして寝室の入口からひょこっと顔をのぞかせた。

「A、目つぶって?」

涼介くんに言われた通り目をつぶってドキドキしながら待っていると、首にヒヤッと冷たさを感じた。


「目、開けていいよ。」

目を開けると、目の前には涼介くんがいて鏡を持っていた。それに映る私の首元には
キラキラと輝く1粒の石が上品に主張した大人っぽい、お洒落なネックレスが。


「可愛い…。」

思わず漏れた声に、涼介くんは安心したように微笑む。


「良かった、気に入ってくれて。」


「でも高そう…こんな素敵なプレゼント貰っていいの?」


「うん、もちろん。A、これからもよろしくね?」


「こちらこそ…よろしくお願いします。」

なんだか照れてしまってお互いはにかんで笑いあうと、
涼介くんの綺麗な顔が近づき、そのまま私の唇と彼の唇が触れ合う。
涼介くんの唇って…なんでこんなに柔らかいんだろ。


「…今日はもう寝よっか。明日もクリスマスパーティーがあるしね。A、お腹痛くない?」


「うん、だいぶ良くなった気がする。涼介くんが薬買ってきてくれたおかげだよ。本当ありがと。」

涼介くんはどういたしまして、と言って首に巻いていたマフラーをそっとサイドテーブルに置くと
ベッドの中に入り一緒に横になる。


「おやすみ、A。」

ちゅ、と優しく触れるだけのキスをすると、ポンポンと頭を撫でてくれた。

「おやすみ。涼介くん。」

鎮痛剤のせいか、ベッドに横になるとウトウトとすぐに眠くなってきた。

December.朝の出来事→←December.隣で



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ano(プロフ) - せりかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!実は私もせりかさんのお話を読んでまして…コメントいただけて感動しておりました(⑅•ᴗ•⑅)更新頑張ります!これからも宜しくお願いします! (2022年1月16日 7時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして〜。おすすめから来たら面白くて1からパート3まで一気に読んじゃいました。主人公ちゃん気分で青春きゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2022年1月11日 17時) (レス) id: 4fa3f7b9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ano(プロフ) - まみぽこさん» ありがとうございます!!コメントとても嬉しいです〜!これからもキュンキュン楽しんでいただけるように頑張りますので宜しくお願いします! (2021年11月7日 16時) (レス) id: 7a1710a5e8 (このIDを非表示/違反報告)
まみぽこ(プロフ) - 最近Hey!Say!JUMPの沼にハマってきた者です!すごくドキドキしたり 有岡くんが間に挟まれて可愛いなって思いました笑 更新頑張ってください!応援してます! (2021年11月6日 23時) (レス) id: 4a93bda961 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ano | 作成日時:2021年10月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。