部屋の隅のホコリ的なアレ【d!】 (ページ39)

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すれ違う会話と噛み合わない視線と【sha】ページ39

セリフで全てを語るタイプ

…

「久しぶりやなぁ、A」

「あれ、シャオちゃんじゃん！ひさしぶり！」

「ごめんなぁ、なかなか来れんくて」

「シャオちゃん忙しいからしゃーなしじゃない？」

「……戦争、長引いてもおたから。本当はもっと来たいんやけど。」

「ダメだよ、その辺フラフラしてないでちゃんと書類仕事しなきゃ」

「しっかりせなあかんってわかっとるんやけどな」

「みんな頑張ってるでしょ？」

「アイツらも頑張っとるで。……空元気な奴らもおるけど。」

「あはは、そんなんでほんとに大丈夫？」

「……やっぱ、しんどいなぁ」

「そっかぁ、無理しないでね」

「体が資本、言うとったしな。頑張るわ」

「うんうん。良い心がけだね！」

「何時になったら立ち直れるんやろうな」

「ほんとだよ！見てて心配になっちゃう」

「もう半年も経つのにな」

「早いねぇ、時が過ぎるの。」

「俺、普段こんなんや無いはずなんやけど」

「そうだねぇ」

「……仲間も部下もたくさん死んだけど、こんなにしんどいのは初めてや」

「そっかぁ」

「……もう、お前の顔も見えんし声も聞けんのやな」

「私はずっとみんなのそばにいるよ？」

「なぁ、聞こえとる？A。」

「うん。なあに？シャオちゃん。」

「お前は幸せやった？俺らに着いてきたせいで沢山傷ついて、色んなもん失って、…命も、失って」

「……うん。私、みんなといれてすっごく幸せだった。」

「お前が幸せやったらええなぁ」

「私はみんなに幸せになって欲しいな」

「……っと。じゃあ、また来るわ。」

「トントンに迷惑かけないようにね！」

「あんまいすぎてもトントンに怒られてまうし。今度休暇とってちゃんと綺麗にするから、待っとってな。」

「うん、待ってる！」

「じゃあまたな、A」

「シャオちゃんまたね！」

……