死に囚われた人【第五人格】 (ページ41)

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どうやら救助は成功したらしい。
ハンターはどっちを追うのかと思っていたが、どちらも追わずこっちを向いてワープしてきた。来なくていいのに。

「やぁハンターさん。こんにちは」

「こんにちはって…貴女、そんなこと言ってる余裕あるんですか？」

「あるから言ってんじゃん」

勝算が無い訳では無い。良くて引き分け、まぁ失敗しても1逃げは確実だと思う。死ぬ気で頑張りゃ3逃げ。
話してる間にも解読は進んでいたようで、大きな音を立てて通電のサイレンが鳴った。へぇ、引き止めるって目赤く光るんだ。面白いね。
中治りだけは付けてきてたから、立ち上がって手に着いた雪を払う。

「これが最後のチェイスだよ、ハンター！」

「…いいですねぇ！貴女のチェイスが伸びるとは思いませんが、乗りました。」

稼げる自信？これと言ってないけど、ゲートが開くまで舞えればいい。中治りの加速は5秒。白無常の射程でも走ってればさすがに当たらない。
全力で走って中央の板まで。よし、間に合った。てかさっきさりげなく煽られたよな。

白無常は射程が長いから、先倒しの方が確実って教えてもらった。エマに。
先倒しを繰り返して、板が無くなったからスキルを使って小屋へ。視界が狭まる。でもまだ平気。
窓枠を越えて板を倒してぐるぐるぐるぐる回っていると、トレイシーさんとデミさんから『先に行くよ！』と来たので、『早く逃げて！』と信号を打った。2人が出たから、これでハッチが空いたはず。生憎場所は把握していないが、小屋隣が多いから大丈夫(だといいな！)割と稼げてない？
無常もハッチ逃げは警戒してるだろうから、後はどうやって行くかだよね。負傷状態だからノーワン切れててもダウンしちゃうし。

「あーあ、これ無理じゃん。頑張ったのにぃ。」

「流石にここからハッチ逃げは厳しいだろうな、占い師でもあるまいし。」

「えっいつの間に交代してたの」

いやなんか声変わった？とは思ってたけど黒になってた。わろす。
てか黒になったってことは吸魂されたら出れないじゃん〜！詰んだ！

「そもそもハッチ、ここじゃないしな。」

「えっうっそ小屋隣が多いって聞いたんだけど」

「絶対とは言われてないだろ」

「確かに、それもそうだわ。」

じゃあどこ！？！？私ここしか知らない！！！！
いや雑魚じゃん。なんか月の反対側のゲートの真正面の1番遠いとこ(語彙力)にあるってのも聞いたけどわかんないし。