11.攻撃するつもりはなかった ページ11
｢……俺のような写しが初期刀で悪かったな。｣
その言葉に、ハッとどこかに飛んでいた意識が戻ってくる。
それと同時に、嬉しさがこみ上げきた。
｢〜〜〜ッッッ、よかったああああぁああ！！｣
どっかーんという効果音がつきそうなほどの勢いでその人に飛びつく。
頭の上でゴッという音がしたので、私の頭が顎にぶつかってしまったのかもしれない。
申し訳ない。
けれど、今はそんな事考えてる余裕もなかった。
｢よかったよかったよかったよかった!!｣
(ちゃんと送ってもらえた！)
見捨てられてなかった。
安堵で目にうっすらと涙が浮かんでいるのがわかる。
初期刀が目の前にいてくれるだけでこの安心感。
この人がいればなんでもできる気がした。
というより、この人がいてくれるだけでさっきと本当に全然違うのだ。
ここでまず何をすべきなのか、どうすれば進めるのか、分かるようになる。
前も後ろもわからなかった状態じゃない。
ちゃんと、前へ進める。
これでようやく始まる。
0だった本丸内に、温度ができる。
(嬉しい！)
調子に乗って抱きついた勢いのまま顔を胸に頬ずりをしていると、頭にゴン！！！！！というものすごい衝撃が走った。
｢い"っだあ！！！｣
どうやら思いっきりチョップされたらしい。頭がすごくヒリヒリする。
｢いい加減離れろ！｣
｢ごっ、ごめんなさい…調子乗りましたすみません｣
考えるより先に体が動いてしまったのだ。もう少し寛大な心で許して欲しかった。
あ、でも普通抱き着いたりしないよね。ウワァ私かなりキモいことしたな…普通だったらドン引きだわ…でもやっぱ身体が勝手に動いたんだから仕方ない……(言い訳)
そんなことを思いながらさっきの位置に戻ってその人の顔を見る。
そして思い直した。
(これは怒られて当然だな)
その人の顎は真っ赤で、物凄く痛そうだった。
ヒリヒリという効果音まで聞こえてきそうだ。
私が抱きついてすぐに文句を言わなかったのは、痛みに言葉が出なかったんだろう。
涙目にまでなっている。本当にすみません。
後がものすごく怖い。そしてしばらく機嫌悪そう。
(山姥切、国広さん…か)
これからどんな日々が待っているのだろう。
(うー、機嫌悪いのやだなあ…)
なんて考える心の裏腹で、私は、これからの生活に胸をワクワクさせていた。
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苺猫(プロフ) - れむさん» れむさんこんにちは！コメントありがとうございます！！鶴丸わたしも大大大大大好きです〜！！！！格好よくて綺麗で楽しくて、でも頼りになってって感じです！笑ありがとうございます。頑張ります！ (2018年3月25日 12時) (
レス) id: 6cd959886b (このIDを非表示/違反報告)
れむ - 鶴丸推しです！！鶴丸は、イタズラで有名ですがエピソードがとっても面白かったです！更新楽しみにしています！！ (2018年2月10日 19時) (レス) id: aa8e748634 (このIDを非表示/違反報告)
苺猫(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです…！更新、頑張ります！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 031909d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - はじめまして、お話読ませていただきましたが、すごくおもしろいです。更新楽しみにしていますので、がんばってください。応援しています。 (2017年1月22日 14時) (レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
苺猫(プロフ) - 月下の堕天使さん» まんばちゃん！かわいいですよね！大好きです…！少しでも彼の魅力を引き出せているなら良かったです…！なんだかんだ優しいまんばくんです。ありがとうございます！ (2017年1月22日 8時) (レス) id: 031909d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺猫 | 作成日時：2016年12月21日 20時
