2.はじまりは ページ2
｢ングぉっ｣
ドスンと尻餅をつく。
どうも、Aです。
いきなりの呻き声に何が何だか分からないでしょうが、私も何が何だかわかりません。
政府の方と話をしていて、じゃあこんな感じで審神者になるってことでよろしいですね、はい、お願いします、といった内容の会話をした途端、視界が暗転し、落ちる感覚があった後にお尻にものすごい衝撃を感じた。
…どうやら何処かに落とされたらしい。
椅子の下にスイッチで開く落とし穴でもセットされていたのだろうか。
それともこれも、時を遡れるほど発達した文明の力かなにかなのだろうか。
それにしたってなんて雑な扱いなんだろう…。私腰弱いのに。
怪我とかしたらどうするの、慰謝料とか払ってくれるのかな。
そんなことを思いながら腰をさする。
しかし、腰をさすっていた手の方を見てぎょっとした。
もちろん自分の手にびっくりしたのではない。
その下にある、畳だ。
2200年代には畳なんてものはほとんど存在しない。
あるのは重要文化財に指定されている寺などの中だけ。
それは勿論私の家も例外ではなく、畳なんてものが我が家にあるはずないのだ。
むしろ畳なんてほとんど見たことない。
今驚きと一緒に少し感動してる。
それに、服装。さっきまで私が着ていた服じゃない。
桃色と、淡い緑の美しい袴。
小袖には丁寧に白を中心とした桜のような花の刺繍まであしらえてあって、随分お高そうだ。
かわいー…。すごいなあ、これどうやってやるんだろう？
是非とも私にその技を紹介していただきたいなあ。
…なんて、こんなこと言ってる場合じゃないけれど。
ばっと顔を上げる。
視界の先で映ったのは、開けられた襖と、縁側、そしてその先にある、綺麗な庭。
(…………)
思考が停止する。
数十秒たって、ようやく脳が働いた。
(ここ……、もしかして本丸……？)
そう考えて、あははと笑った。
(ないない。だって本丸に行く前には必ず初期刀を選ぶって言ってたもん。私初期刀選んでないし。むしろ選択肢すら知らないし。誰がいるとかわかんないもんね。ありえないありえない)
｢………｣
そう思って笑顔のまま現実逃避をしてみるが、だったらここはなんなんだという話になる。
ここは恐らく、というか確実に本丸…。
でも、私にとってそれはものすごく困る緊急事態だ。
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苺猫(プロフ) - れむさん» れむさんこんにちは！コメントありがとうございます！！鶴丸わたしも大大大大大好きです〜！！！！格好よくて綺麗で楽しくて、でも頼りになってって感じです！笑ありがとうございます。頑張ります！ (2018年3月25日 12時) (
レス) id: 6cd959886b (このIDを非表示/違反報告)
れむ - 鶴丸推しです！！鶴丸は、イタズラで有名ですがエピソードがとっても面白かったです！更新楽しみにしています！！ (2018年2月10日 19時) (レス) id: aa8e748634 (このIDを非表示/違反報告)
苺猫(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです…！更新、頑張ります！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 031909d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - はじめまして、お話読ませていただきましたが、すごくおもしろいです。更新楽しみにしていますので、がんばってください。応援しています。 (2017年1月22日 14時) (レス) id: 16da82c0a8 (このIDを非表示/違反報告)
苺猫(プロフ) - 月下の堕天使さん» まんばちゃん！かわいいですよね！大好きです…！少しでも彼の魅力を引き出せているなら良かったです…！なんだかんだ優しいまんばくんです。ありがとうございます！ (2017年1月22日 8時) (レス) id: 031909d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺猫 | 作成日時：2016年12月21日 20時
