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＃神様か超能力者かページ47

∇ME

地元から一緒に上京したのは、たじだけじゃなくて

当時彼氏だった例の元カレもで。

なんなら元カレと私は幼馴染だから、

自動的にたじの幼馴染でもあるわけよ。

もちろん元カレが音信不通になった時、

たじも一緒に探してくれてた。

最初の頃は泣きじゃくる私の話を

休みの日まで聞いてくれてたりしたけど

たじといるとどうしても元カレを思い出しちゃって

やっぱり本当は何か知ってるんじゃないかな、とか考えたり

結局元カレの事を考えないようにすればする程

たじとも会わなくなっていった。

優しいたじの事だから、そういう私の気持ちも全部分かって

連絡してこないのは気づいてたよ。

でも私が会いたかったのは本当で

実はこの機会を望んでたのかもしれない。

「色々ごめんね、ありがとう」

将「ん～？メイク？」

「まぁそれもだけど…色々だよ」

将「何よー笑あ、リップ赤とピンクどっちがいい？」

「赤」

将「言うと思った笑」

絶対ごめんねの理由分かってるくせに、

たじの優しさにちょっとだけ泣きそうになった。

将「Aはすっぴんでも可愛いんだけどね」

「よく言うよ」

将「化粧しなきゃいけない用事でもあるの？」

「うん、まぁね」

将「ふーん、、、今度紹介してね？」

「…ねぇ何も言ってないよね私」

将「幼馴染って何でも分かるんだね、今自分でもびっくりした笑」

「別に彼氏とかじゃないよ」

将「好きなんだ？」

「まだそういうんじゃない、って、ねぇ！心読むのやめて！」

将「だって分かるんだもん笑」

「こわい」

将「まぁまぁ、超可愛くするからじっとしてなさい」

ほらね、多分神様だ。

人の心の中まで読めるんだよ。

将「うん上出来」

「うわっ！髪もしてくれたん？」

将「うん、A寝ちゃったから超やりずらかったけど」

人に顔とか髪とか触られると眠くなるもん

メイクの途中で寝ちゃって、起きたら出来上がってた顔面と

ふわふわに巻かれた髪の毛。

「髪可愛い…」

将「でしょ？」

「待って、気合いいれすぎじゃない？」

将「好きになられちゃうかもね」

「ねぇ将吾」

将「あ、怒った時にでる将吾呼び笑まだ健在だったかぁ～」

ただお昼ご飯一緒に食べるだけなのにさ

しかも2人でとかじゃなくてみんなでだよ？

これ絶対景瑚がバカにしてくるやつだ。