ハートの文字数 (ページ33)

今日:18 hit、昨日:62 hit、合計:156,361 hit

＃事情聴取ページ33

∇ME

景「今から取り調べをはじめる」

「…」

景「決して嘘はつかない事、ついたら罪が重くなっちゃいますからね？」

「…」

景「ねぇなんか反応してよ、可哀想俺」

「わざわざ場所まで変えて…」

景「誰にも聞かれないようにね」

「ここの方が誰にでも聞かれそうなんですけど」

景「そんなに人いないんだから我慢してよ」

授業が全部終わって、ほんとはもう帰れるのに

墓穴を掘ったが故に、食堂までひっぱってこられた私。

ちなみにこの後バイトらしい純喜は

「今日の夜電話するから絶対教えてなぁ！！」

と馬鹿でかい声で叫びながら走って帰っていった。

景「まず先に確かめたいんだけどさ」

「うん」

景「もぉ、いいの？そのあいつ、、元カレは、」

何とも言いずらそうに聞いてくる景瑚に

ちょっとだけ泣きそうになる。

あんな別れ方をした元カレに一番怒りを抱いてたのが景瑚で

当事者の私より怒ってるし、あんな事さっさと忘れろって言う割に

いつまでも根に持って怒ってるのは、景瑚の方だ。

自分の中で元カレへの気持ちというか、執着？いや呪い？

そういう色んなものがとれてきた感覚はさすがの私でも感じてる

だからちゃんと景瑚と純喜には言わなきゃなぁって思ってたけど

まさかこんなタイミングになるとは。

「もっとちゃんとあらたまって言いたかったな」

景「知らんよそれは」

「いっぱい迷惑かけてごめんね、もう未練なくなりました。多分」

景「…最後の多分訂正して」

「えぇめんどくさ笑」

はやくってせかす景瑚が段々幼稚園児にみえてきた。笑

「多分じゃなくて、未練もうないです」

景「も～！！やっとだわ、やっと！！」

「景瑚涙目だよ？笑」

景「うるさ、Aもやん」

「ふふっ、大好き景瑚」

景「はぁーーもう、俺も大好き」

ここ食堂なんだよね、誰でも来るようなこんな場所で

ハグ状態の私らに付き合ってる噂が

たつのは、そりゃそうだよねなんて思いながらも、

今日はいいや、と大きい景瑚の腕の中に包まれた。