ハートの文字数 (ページ19)

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＃秘密の5分ページ19

∇ME

鶴「なんで笑ってんねん！笑」

「いやなんか面白くなってきて笑」

鶴「はー？わけわからん笑」

意外にもつるぼーくんとの会話はすらすら進んで

やばい、楽しいと思っちゃってるもん私

そんな時、ポケットの中で私のスマホが音をたてた

鶴「携帯なってんで？」

「誰だろ、あ、純喜だ」

でてええよって言われて通話ボタンを押せば

「もしも、」

純「A？！どこいったん？！大丈夫なん？！」

耳がキーンってなる程の声量

もちろんその声はつるぼーくんにも

聞こえてたみたいで笑われてるし。

スピーカーにしてないよね？って確かめるけど

全然なってなくて、音量を最小限に弱めて

もう一度耳にあてた。

純「A？ちょ、景瑚！やばいA返事せんって！」

「……純喜うるさい」

純「おわぁ？！なんやねん返事せえや最初から」

「耳が壊れそうだったんだもん」

純「うん？てかどこいったん？全然帰ってこーへんけど…」

なんて過保護なんだろう…たかが5分くらい、

なんて携帯をみるとあら不思議＾＾

純喜達のところをでて30分以上たってるわ

そんなに喋ってたっけ…？

純「どこでサボってるん？レポート今日中に終わらんで？」

「あ、はい戻ります」

純「も～俺喉からからで死にそうやぁ～」

絶対レポートが終わらない心配よりも

自分の喉乾いたことが優先だったでしょ

「今から戻るね」

純「おんはやくな！景瑚もずーっとさぼってAおらな全然やらへんねん」

あぁ一番の理由はそこだったか。笑

はいはい、と伝えて電話を切ろうとした時

つるぼーくんの手が私の腕を掴んだ

「え」

鶴「かして」

するっと持ってかれた私のスマホ

だめだ、また心臓がバクバクしてきた

鶴「すんません純喜くん、あと5分ください」

純「は？え？は、誰？」

純喜のあわあわした声が途中でとぎれて

つるぼーくんから返ってきたスマホ

え？電話切れてるんだけど？？？？

鶴「あ、切ってもた」

「いやわざとじゃん」

鶴「ふは笑ばれた？」

なんだろう

彼のくしゃっとした笑顔は

どうしても私の胸を高鳴らせるらしい。

鶴「あと5分だけしゃべらん？Aちゃん」

あ、今名前呼ぶのはぜったいずるい。