あざといかのじょ × さかたさん。【あほの坂田】 (ページ3)

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ときめいてほしいから、ページ3

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クレープを食べ終わってなんとなく
街を歩いていれば可愛らしいお店を
見つける。アクセサリー屋さんみたい。

｢ねえ、あのお店行こ！｣

｢ああ、ええよ｣

入ってみると中もキラキラしていて
いかにも女の子らしいお店だった。
坂田くんは少し居心地が悪そうに
頭をぽりぽりと掻いている。

私はある商品に目を奪われた。

｢かわいい…｣

ハートがゆらゆら揺れるピアス。
ハートの中には赤い石がちょこんと
あるのがグッときたポイント。

｢どしたん？｣

すると坂田くんが固まっている私に
不思議そうに近付いてきた。

こういう時は袖を掴んで、

｢これかわいい！ほしいなあ～｣

｢全然ええよ～買ってくるな！｣

そのピアスを手に取りレジに向かおうとして
はっとしたように私の方を向く坂田くん。

｢もしかして、赤意識した？｣

｢えっ……｣

半分意識したけど、半分無意識。

｢そういうとこほんまかわええなあ｣

なんて頭をくしゃくしゃとして
改めてレジへ向かう彼はなんだか
楽しそうだった。

坂田くんといると調子狂うなあ。

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