【センラ】センラさんの彼女が可愛い【歌い手】

43.二人で ページ46

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そして浦島坂田船以外のゲストとMC。
1人の時は考えられないような騒がしさに
心地良さを感じながら次の曲へ進む。

衣装も浴衣に変わってソロでMermaid。


『この海で会おう〜必ず待つから〜』


泣いてくれてる子なんかもいて。
そして曲が終わり照明が落ちると
恋色花火のイントロが流れて
すすり泣く声が歓声に変わった。
浴衣姿の浦島坂田船にますます
歓声は上がる。


｢き〜みの浴衣姿といろと〜りど〜りの街並み｣


泉くん、いやセンラさんがそう歌い出すと
みんなのボルテージもさらに上がっていた。

間奏に入るとすかさずうらたさんが


｢浦島坂田船で〜す！もっと盛り上がる準備できてますか〜！！｣


と言って煽り本当に盛り上がった。

また照明が落ち再び照らされたのは
私とセンラさんだけ。

そして流れたメロディは打上花火。


『あの日見渡した渚を今も思い出すんだ』


緊張したけど言葉一つ一つに心を込めて。


｢『ぱっと光って咲いた』｣


センラさんと目が合った。


｢何度でも言葉にして君を呼ぶよ｣


隣で歌う横顔が眩しくて。


『離さないで』｢離れないで｣

『もう少しだけ』｢もう少しだけ｣

｢『もう少しだけこのままで』｣


堪えていたものが溢れそうになる。


『あの日見渡した渚を今も思い出すんだ』


震えた声の私の背中にそっと添えられた手。
それだけでちゃんと歌わなきゃという
気持ちになって。ものすごく支えられて。


『砂の上に刻んだ言葉君の後ろ姿』


溢れそうで閉じていた目を開ければ微笑む君。


｢『この夜が続いて欲しかった』｣


歌い終わると安心して一筋の涙が零れた。

初めて人前で二人で歌ったのが
これでよかった。



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