【センラ】センラさんの彼女が可愛い【歌い手】

15.完璧 ページ17

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それから泉くんの作ったお粥を
つくってくれた。


｢出来たよ〜熱いから気いつけてや｣

『ありがとう！いただきますっ…おいしい』


泉くんのお粥。
何年ぶりに食べたかわからないが美味しい。
彼が私のために作ってくれたということを
考えると思わず笑みがこぼれた。


｢よかったあ…(なんやその笑顔可愛すぎやろ)｣



しかし正直あまり食欲はない。
せっかく作ってくれたのにどうしよう…


｢どした？あ、食欲なかったら残せばいいからな？薬飲まなあかんしあとちょっとだけ食べてな？はい、あーん｣

『あ、あーんっ』


泉くんは本当に小さなことでも気付くし、
空気が読めて、気が遣えて、優しい。
おまけにかっこよくて、背も高くて、
運動も料理も仕事も出来て、歌も上手くて、
面白くて、完璧な彼氏、所謂スパダリと
いうやつではないのだろうか。


『泉くんって完璧だよね…』

｢えっ…うん？あ、ありがとうっ｣

『いつもありがとね、好きだよ』

｢…急にどうしたん｣


ただ唯一足りないところは好きだと
直接言ってくれないところくらいかな、なんて。



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