【センラ】センラさんの彼女が可愛い【歌い手】

14.禁止 ページ16

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目が覚めると私の手を握りながら
ベッドに腰掛けカクカクと首を動かせている
泉くんが目に入った。が、すぐに私に気付き


｢んっ…ああA起きたん？おはよ｣

『うん…ごめんね起こしちゃって』

｢大丈夫やで。ほら薬飲み？｣


いつの間にか置いてあった薬と水を手に取り
私の元に差し出してくる泉くん。
きっと私が寝てる間に買ってくれたん
だろうと思うと改めて優しさを感じる。


『ごめんね買ってきてもらっちゃってっ』

｢はあ…もうほんとに｣

『？』

｢謝るの禁止。心配するのも面倒見るのも彼氏なんやから当たり前やん。何を謝る必要があるん？｣

『でも…』

｢でもじゃないの。ありがとうにして？な？｣


そう言うと私の頭にぽんと手を置いて
微笑む彼。


『…ありがとうっ』

｢うん、いい子。はいお薬。｣

『うん。ありがとう。』

｢なんか食べたいもんある？なかったらお粥作るけど｣

『なんもないよ〜』

｢ならお粥作ってくるな｣


そう言って台所へ向かう彼の背中を
見つめ、頼りになるなあなんて思いながら
いい彼氏を持ったなあって思った。



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