【センラ】センラさんの彼女が可愛い【歌い手】

12.理由 ページ14

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センラside

俺はAを抱えるとタクシーを拾い
Aの家へと急いだ。
それにしてもこんな倒れるくらいまで
なんで無理したんや…あほやなあ。
まあ俺も異変に気付いた時にもっと
問いただせば良かったんやけど。

家に着きベットにそっとおろすと、


『んっ…』

｢A！｣

『ごめんね…急に倒れちゃって』

｢もう…なんでこんなしんどいのに来たんよ｣

『ごめん…迷惑だったよね…うつしちゃうかもしれないし…ごめんっ』

｢あーもう、違うて！迷惑なんて思ってない！ただこんな倒れちゃうくらい辛いのになんで無理したんって聞いてるだけやから！｣

『……い……たから』

｢え？｣

『だから…泉くんに会いたかったから…』


少し震えた声に潤んだ目で
そんなこと言われたらなあ？
もうだめですよAさん。
可愛い、可愛すぎる、無理やわほんま。

俺はぎゅっとAを抱きしめた。


｢もう…俺も会いたかったよ、すごく｣

『泉くんっ…』

｢でーも、次無理したら怒るで？別に体調悪くなったら1日看病でもええんやから｣

『うんっ…ありがとう』



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