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side:You
『あ゛〜、あっつ』
まだそんな季節でもないでしょ、なんて思いながら隣を見ると、汗ばんだ首筋や、少し汗で濡れた髪の毛が目に入った。
あ、そっか…部活か、
私が委員会に行ってるあいだ、こいつはずっと体動かしてたのか。
｢…タオルは｣
『今日忘れた、最悪まじで』
バスケ部がタオル忘れるとか致命傷じゃない、なんで忘れるのよ。
｢ん、あげる｣
『は？…なに』
｢タオル…ではないけど、これしか今持ってないの！｣
そう言って差し出したのはくまの刺繍がしてあるハンカチ。
お気に入りだけど、今日はまだ使ってなかったし、菊池汗すごいし…まぁ、
『くれんの？』
｢ちゃ、ちゃんと返してよ｣
『さっきあげるっつったじゃん』
｢屁理屈言うなら返して｣
『わかったから、返す返す』
それならいいや、と菊池の大きな手にわたった私のハンカチ。
さっと汗をふくその仕草が、こいつは男なんだと証明しているようだった。
『…ま、返さねぇけど』
｢は！？困る！返して！｣
『嘘だわ、洗って返すって』
｢…はぁ、なにそれ…ほんと疲れる｣
『ふはっ、お前のリアクション芸いいわ』
人をお笑い芸人みたいに言うな！
と、言いたいとこだけど、あまりにも菊池が楽しそうに笑うから、言えなくて。
｢気に食わない…｣
『今度はなんのリアクション？』
｢もう！うるさいな、｣
私がキレると喜ぶようなやつだ、素直に反応すべきじゃないのはわかってるけど、腹が立つんだからしょうがないじゃない。
またあははと大げさに笑う菊池を睨みつけた。
｢…、？｣
急に笑い声が静かになって、時が止まったかのように見つめられる。
足は、動いてるのにな、
『…やっぱすき、』
｢なっ…に、言ってんの｣
『んー、別に、ひとりごと』
なにがひとりごとだ、最低オトコ
私の顔見て言うなんて、そんなのひとりごとじゃないわよ
あぁやっぱり私は、菊池なんかきらい
.
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ヒヨリ - みおさん» そうだったんですか...。頑張ってください！待ってます！！ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ヒヨリさん» ありがとうございます。学業に追われる日々でなかなかこうしんができず...大変申し訳ございません。応援して下さっているということだけで励みになります。もうしばらく待っていただけると嬉しいです (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 夏さん» ご指摘ありがとうございます。直ちに修正いたします。 (2019年4月26日 18時) (レス) id: a93225f945 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - みおさん» とってもおもしろいです！最近更新してないようですが...。何か私にできることがあったら教えてください！応援しています！！ (2019年4月20日 21時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 07【車で駅まで送ってもらっちゃったからからだ…】→「から」1つ多い、 10【気まづいでしょ】→気まずい 【気まづくなるかな】→気まずくなる、 11【気まづくないって思ったのに】→気まずくない 【気まづい。】→気まずい。 だと思います。 (2019年4月14日 14時) (レス) id: b5ab314d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みお
| 作成日時：2019年3月7日 17時
